この記事では、エクセルで縦一列の足し算・合計(一気に・一括・列方向)する方法について解説していきます。
・SUM関数を使って範囲指定で一括計算する方法
・オートSUM機能を使って瞬時に合計を求める方法
・SUMIF関数を使って条件付きで合計する方法
・VBAマクロを使って複数列を一括で合計する方法
エクセル操作は1つ1つ追っていけば必ずうまくできるため、ぜひ本記事を参考にスキルアップにつなげてくださいませ♪
エクセルで縦一列の足し算・合計する方法1【SUM関数】
それでは以下のサンプルを用いて、SUM関数を使った縦一列の合計計算を確認していきます。
まず、サンプルデータを準備します。
A1に「商品名」、B1に「売上金額」と入力し、A2からA7に和菓子の商品名(どら焼き、たい焼き、大福、桜餅、柏餅、あんこ餅)を入力してください。
B2からB7には対応する売上金額(1500、1200、800、900、1000、700)を入力します。
あなたならできます(^^)/
B8セルに縦一列の合計を計算するSUM関数を入力します。
数式中の参照セルはクリックすることで自動入力されます。
この数式を詳しく解説します。
SUM関数は「SUM(範囲)」という構造で、指定した範囲内のすべての数値を合計します。
B2:B7は、B2セルからB7セルまでの縦の範囲を指定しています。
この範囲内にある6つの売上金額がすべて足し合わされて、合計値が表示されます。
1つずつ丁寧に理解することがポイント♪
ENTERで処理を確定させます。
結果として、6100という合計金額が表示されます。
範囲を変更したい場合は、SUM関数の括弧内の範囲指定を修正するだけで簡単に対応できます。
データが追加された場合は、範囲を拡張すれば自動的に新しいデータも合計に含まれます。
エクセルで縦一列の足し算・合計する方法2【オートSUM】
続いては、オートSUM機能を使った縦一列の合計計算を確認していきます。
同じサンプルデータを使用して、より簡単に合計を求める方法です。
B8セルを選択します。
ホームタブのリボンにある「Σ(オートSUM)」ボタンをクリックしてください。
オートSUM機能が自動的にB2からB7の範囲を認識し、点線で囲んで表示します。
認識された範囲が正しければ、そのままEnterキーを押して確定します。
範囲が正しくない場合は、マウスで正しい範囲をドラッグして選択し直してください。
この方法の利点は、関数を手入力する必要がなく、Excelが自動的に適切な範囲を判断してくれることです。
キーボードショートカットのAlt + Shift + =(イコール)を使用することで、さらに高速にオートSUMを実行できます。
連続するデータがある場合、オートSUM機能は非常に正確に範囲を認識します。
大量のデータでも瞬時に合計計算が完了するため、作業効率が大幅に向上します。
エクセルで縦一列の足し算・合計する方法3【SUMIF関数で条件付き】
続いては、SUMIF関数を使って条件付きで縦一列の合計を計算する方法を確認していきます。
新しいサンプルとして、C列に商品カテゴリを追加します。
C1に「カテゴリ」と入力し、C2からC7に商品カテゴリ(焼き物、焼き物、餅類、餅類、餅類、餅類)を入力してください。
特定のカテゴリの商品だけの合計を求めてみます。
D2に「焼き物合計」、D3に「餅類合計」と入力します。
E2セルに焼き物カテゴリの合計を計算する数式を入力します。
数式中の参照セルはクリックすることで自動入力されます。
対象セルをクリックで参照する際に、F4キー(もしくはFn + F4キー)も続けて押すと絶対参照になります。
この数式を詳しく解説します。
SUMIF関数は「SUMIF(範囲,条件,合計範囲)」という構造になっています。
C2:C7でカテゴリの範囲を指定し、”焼き物”という条件に一致する行を検索します。
条件に一致した行のB2:B7(売上金額)を合計します。
ENTERで処理を確定させます。
E3セルには餅類の合計を計算する数式を入力します。
この方法により、焼き物の合計(2700)と餅類の合計(3400)が別々に計算されます。
条件を変更することで、様々な基準での集計が可能になります。
複数の条件を組み合わせたい場合は、SUMIFS関数を使用することもできます。
エクセルで縦一列の足し算・合計をマクロで一括処理する方法
続いては、VBAマクロを使って複数列の合計を一括で計算する方法を確認していきます。
複数の商品データがあり、それぞれの列の合計を一度に計算したい場合に便利です。
Alt + F11キーを押してVBAエディターを開きます。
挿入メニューから「標準モジュール」を選択し、新しいモジュールを作成してください。
あなたならできます(^^)/
以下のマクロコードを入力します。
Sub CalculateColumnSums()
Dim ws As Worksheet
Dim lastRow As Long
Dim lastCol As Long
Dim i As Long
Dim sumValue As Double
Set ws = ActiveSheet
' データの最終行と最終列を取得
lastRow = ws.Cells(ws.Rows.Count, "B").End(xlUp).Row
lastCol = ws.Cells(1, ws.Columns.Count).End(xlToLeft).Column
' B列からlastColまで各列の合計を計算
For i = 2 To lastCol
If IsNumeric(ws.Cells(2, i).Value) Then
sumValue = Application.WorksheetFunction.Sum(ws.Range(ws.Cells(2, i), ws.Cells(lastRow, i)))
ws.Cells(lastRow + 1, i).Value = sumValue
ws.Cells(lastRow + 1, i).Font.Bold = True
ws.Cells(lastRow + 1, i).Interior.Color = RGB(255, 255, 0)
End If
Next i
' A列に「合計」と表示
ws.Cells(lastRow + 1, 1).Value = "合計"
ws.Cells(lastRow + 1, 1).Font.Bold = True
MsgBox "合計計算が完了しました!"
End Sub
このマクロコードを詳しく解説します。
lastRowとlastColで、データ範囲の最終行と最終列を自動取得します。
For文で各列を順番に処理し、数値データがある列のみ合計を計算します。
WorksheetFunction.Sumを使って、各列の合計値を計算し、データの下に表示します。
合計行には太字と黄色の背景色を設定して、見やすくしています。
1つずつ丁寧に理解することがポイント♪
F5キーを押してマクロを実行します。
マクロが実行されると、すべての数値列の合計が自動的に計算され、「合計計算が完了しました!」というメッセージが表示されます。
このマクロの利点は、列数が変わっても自動的に対応でき、複数列を一度に処理できることです。
大量のデータがある場合でも、瞬時に全列の合計計算が完了します。
まとめ
この記事では、【Excel】エクセルで縦一列の足し算・合計(一気に・一括・列方向)する方法について解説しました。
SUM関数を使った基本的な合計計算は、最も確実で汎用性の高い方法です。
オートSUM機能を使用すれば、関数を手入力することなく瞬時に合計を求めることができます。
SUMIF関数を活用することで、条件に応じた柔軟な集計が可能になります。
VBAマクロを使用すれば、複数列の合計を一括で処理でき、大幅な作業効率化を実現できます。
どの方法も、データの規模や用途に応じて使い分けることが重要です。
基本的な合計計算から条件付き集計、自動化処理まで、幅広いニーズに対応できます。
和菓子店の売上管理など、実際の業務でも即座に活用できる実用的なテクニックです。
エクセルの扱いになれ、さらに快適な毎日を過ごしていきましょう!