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【Excel】エクセルで料金表を作成する方法(自動計算:VLOOKUP:IF関数:テンプレート:見やすいなど)

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エクセルで料金表を作成すると、商品やサービスの価格を一覧で管理でき、見積書や請求書の作成にも活用できます。

単純な価格リストだけでなく、数量に応じた自動計算や、条件による価格変動を組み込むことで、より実用的な料金表になるでしょう。

VLOOKUP関数やIF関数を使えば、商品名を入力するだけで自動的に価格が表示されたり、割引条件が適用されたりする仕組みを作ることができます。

本記事では、エクセルで料金表を作成する方法として、基本的なレイアウト、自動計算の設定、VLOOKUP関数での価格参照、IF関数での条件分岐、見やすいデザインのポイントなどを詳しく解説いたしますので、ぜひ参考にしてくださいませ。

基本的な料金表のレイアウトを作成する

それではまず料金表の基本構造について解説していきます。

見やすく使いやすい料金表には、適切なレイアウトが重要です。

料金表に必要な項目を決める

料金表を作成する前に、どのような情報を含めるかを決めましょう。

一般的な料金表には、商品名・サービス名、単価、単位、備考などの項目が含まれます。

基本的な料金表の項目

・商品コード(管理用)

・商品名・サービス名

・単価(税抜・税込)

・単位(個、kg、時間など)

・カテゴリ・分類

・備考・説明

用途に応じて必要な項目を追加・削除してください。

表の構造を設計する

見出し行を設定し、データ行を整理します。

1行目に列見出しを配置し、2行目以降にデータを入力する形式が一般的でしょう。

基本レイアウト例

A列:商品コード、B列:商品名、C列:単価、D列:単位、E列:備考

1行目:見出し

2行目以降:データ

列幅は内容に応じて調整し、商品名の列は広めに取ることをお勧めいたします。

テーブル機能で管理しやすくする

データ範囲をテーブルとして定義すると、フィルタ機能や書式が自動適用され、管理が簡単になります。

範囲を選択してCtrl+Tを押すか、挿入タブからテーブルを選択してください。

テーブル化の手順

1. データ範囲を選択(見出し含む)

2. Ctrl+Tまたは挿入→テーブル

3. 「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」にチェック

4. OKをクリック

テーブル化すると、行を追加しても自動的に書式が適用され、数式も自動拡張されます。

自動計算機能を組み込む

続いては自動計算の設定について確認していきましょう。

数量と単価から金額を自動計算する仕組みを作ります。

基本的な掛け算の数式

数量×単価で金額を計算する基本的な数式を設定します。

数量がF列、単価がC列にある場合、金額列(G列など)に数式を入力しましょう。

=F2*C2

F2の数量とC2の単価を掛けて金額を計算

この数式を下方向にコピーすると、各行で自動計算される

数式をコピーする際は、フィルハンドルをダブルクリックすると最下行まで自動入力されます。

消費税を含めた計算

税込金額を計算する場合は、消費税率を考慮した数式にします。

消費税率は別のセルに定義しておくと、変更時に一括で対応できるでしょう。

消費税率をJ1に0.1(10%)と入力した場合

税込金額 =F2*C2*(1+$J$1)

$マークで絶対参照にすることで、コピーしても税率セルが固定される

税率が変更になった場合、J1の値を変えるだけで全体が更新されます。

合計金額と小計の計算

料金表の下部に合計行を設け、全体の合計金額を表示します。

SUM関数を使えば、範囲内の金額を自動的に合計できるでしょう。

=SUM(G2:G50)

G2からG50までの金額列を合計

テーブル化している場合は =SUM(テーブル名[金額])のように列名で指定できる

小計や総合計を分けて表示すると、より分かりやすくなります。

料金表に自動計算を組み込む際は、数式をセル保護機能で保護しておくことをお勧めいたします。誤って数式を削除してしまうトラブルを防げるでしょう。

VLOOKUP関数で価格を自動参照する

続いてはVLOOKUP関数の活用について確認していきましょう。

マスター料金表から価格を自動的に引用する仕組みを作ります。

マスター料金表を別シートに作成する

商品の価格情報を格納するマスター料金表を別のシートに作成します。

このマスターを参照することで、見積書や注文書に自動的に価格を表示できるでしょう。

「マスター」シートの構成例

A列:商品コード、B列:商品名、C列:単価、D列:単位

101、ノートPC、150000、台

102、マウス、2500、個

103、キーボード、8000、個

商品コードは重複がないようにユニークな値を設定してください。

VLOOKUP関数の基本構文

VLOOKUP関数は、検索値を基に表から対応する値を取り出す関数です。

商品コードを入力すると、自動的に商品名や単価が表示される仕組みが作れます。

=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, [検索方法])

例:=VLOOKUP(A2,マスター!A:D,3,FALSE)

A2の商品コードをマスターシートのA:D範囲から検索し、3列目(単価)を返す

検索方法にFALSEを指定すると、完全一致で検索されます。

エラー処理を追加する

商品コードが見つからない場合、#N/Aエラーが表示されてしまいます。

IFERROR関数で囲むことで、エラー時のメッセージを制御できるでしょう。

=IFERROR(VLOOKUP(A2,マスター!A:D,3,FALSE),””)

エラーの場合は空白を表示

=IFERROR(VLOOKUP(A2,マスター!A:D,3,FALSE),”該当なし”)

エラーの場合は「該当なし」と表示

見積書などでは、商品コード未入力の行にエラーが表示されないよう工夫が必要です。

IF関数で条件による価格変動を設定する

続いてはIF関数を使った条件分岐について確認していきましょう。

数量割引や会員割引など、条件によって価格が変わる仕組みを作ります。

数量に応じた割引の設定

購入数量が多い場合に割引価格を適用する数式を作成します。

IF関数を使って、数量の閾値で価格を切り替えるでしょう。

=IF(F2>=10,C2*0.9,C2)

F2の数量が10以上なら単価の10%引き、未満なら通常価格

=IF(F2>=100,C2*0.8,IF(F2>=50,C2*0.9,C2))

100個以上で20%引き、50個以上で10%引き、それ以外は通常価格

段階的な割引は、IF関数をネストすることで実現できます。

会員種別による価格差

会員ランクや顧客区分によって価格を変える場合も、IF関数が活用できます。

会員区分のセルを参照して、適切な価格を返す数式を作成してください。

H2に会員区分(一般、ゴールド、プラチナ)が入力されている場合

=IF(H2=”プラチナ”,C2*0.7,IF(H2=”ゴールド”,C2*0.85,C2))

プラチナ会員は30%引き、ゴールド会員は15%引き、一般会員は通常価格

このように、柔軟な価格設定が可能になります。

期間限定価格の設定

特定の期間だけ特別価格を適用する場合は、TODAY関数と組み合わせます。

現在の日付を基準に、価格を自動的に切り替えることができるでしょう。

=IF(AND(TODAY()>=DATE(2024,12,1),TODAY()<=DATE(2024,12,31)),C2*0.8,C2)

2024年12月1日から31日までは20%引き、それ以外は通常価格

キャンペーン期間を過ぎると自動的に通常価格に戻ります。

機能 用途 数式例
基本計算 数量×単価 =F2*C2
消費税計算 税込金額 =F2*C2*(1+$J$1)
VLOOKUP 価格自動参照 =VLOOKUP(A2,マスター!A:D,3,FALSE)
IF関数(数量割引) 条件による価格変更 =IF(F2>=10,C2*0.9,C2)
期間限定価格 日付による価格変更 =IF(TODAY()<=終了日,特価,通常価格)

見やすくプロフェッショナルな料金表にする

続いては料金表のデザインについて確認していきましょう。

視覚的に分かりやすく、使いやすい料金表を作成するポイントです。

セルの書式設定で見やすくする

数値の表示形式を整えることで、料金表の可読性が向上します。

金額にはカンマ区切りや円マークを付け、パーセント表示も適切に設定しましょう。

金額の表示形式

セルを選択→右クリック→セルの書式設定→表示形式

・通貨:¥1,000のように表示

・桁区切り:1,000のようにカンマ区切り

・小数点以下の桁数:必要に応じて設定

一貫性のある表示形式にすることが重要です。

罫線と塗りつぶしで区切りを明確にする

見出し行を強調し、データ行に軽い罫線を入れることで、表が見やすくなります。

1行おきに背景色を変える(縞模様)と、横方向の視線移動がしやすくなるでしょう。

見やすい書式設定のポイント

・見出し行:太字、背景色(濃いめ)、文字色(白)

・データ行:軽い罫線、1行おきに薄い背景色

・合計行:上部に太線、背景色で強調

テーブルスタイルを使えば、これらの書式が自動適用されます。

列幅と行高の調整

内容に応じて列幅を調整し、長い商品名も切れずに表示されるようにします。

列見出しをダブルクリックすると、内容に合わせて自動調整されるでしょう。

列幅の自動調整

1. 列全体を選択(列見出しをクリック)

2. ホームタブ→書式→列の幅の自動調整

または、列境界線をダブルクリック

見やすさと印刷時のバランスを考慮して調整してください。

条件付き書式で重要な情報を強調

条件付き書式を使うと、特定の条件を満たすセルを自動的に色分けできます。

在庫切れ商品や高額商品を目立たせることが可能です。

条件付き書式の活用例:単価が10万円以上のセルを赤字にする、在庫数が10以下のセルに黄色の背景を付けるなど、視覚的なアラートとして機能させることができます。

テンプレートとして保存・再利用する

続いては料金表の再利用方法について確認していきましょう。

一度作成した料金表を、他のプロジェクトでも活用する方法です。

テンプレートファイルとして保存する

完成した料金表をテンプレート形式(.xltx)で保存すると、新規作成時にベースとして使えます。

書式や数式はそのままに、データだけを入れ替えて使用できるでしょう。

テンプレート保存の手順

1. ファイル→名前を付けて保存

2. ファイルの種類で「Excelテンプレート(*.xltx)」を選択

3. ファイル名を付けて保存

4. 次回は新規作成時にこのテンプレートを選択

データ部分をクリアしたテンプレートを保存しておくと便利です。

マクロで入力作業を自動化する

VBAマクロを使えば、定型的な入力作業を自動化できます。

ボタンをクリックするだけで、新しい行を追加したり、データをクリアしたりすることが可能です。

マクロの活用例

・新規行追加ボタン:書式を保持したまま行を挿入

・データクリアボタン:入力データのみを削除

・印刷設定ボタン:指定範囲を適切な設定で印刷

マクロを使う場合は、マクロ有効ブック(.xlsm)として保存してください。

クラウドストレージで共有する

OneDriveやSharePointに料金表を保存すると、複数のユーザーで共有・編集できます。

最新の価格情報を常に全員が参照できるため、情報の齟齬を防げるでしょう。

共有のメリット

・常に最新の料金表を参照できる

・複数人での同時編集が可能

・バージョン履歴が自動保存される

・アクセス権限で閲覧・編集を制御できる

ただし、重要な料金情報は適切なアクセス権限設定が必要です。

まとめ

エクセルで料金表を作成するには、商品コード、商品名、単価、単位などの基本項目を整理し、見やすいレイアウトを設計することが重要です。

数量×単価の基本計算や消費税を含めた自動計算を組み込むことで、実用的な料金表になるでしょう。

VLOOKUP関数を使えば、マスター料金表から価格を自動参照でき、見積書や注文書への応用が簡単になります。

IF関数を活用すると、数量割引、会員割引、期間限定価格など、条件による柔軟な価格設定が可能です。

セルの書式設定、罫線、塗りつぶし、条件付き書式を適切に使うことで、視覚的に分かりやすくプロフェッショナルな料金表が完成します。

完成した料金表はテンプレートとして保存したり、クラウドで共有したりすることで、効率的に再利用できるでしょう。