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「呼ぶ」の敬語(尊敬語・丁寧語・謙譲語)は?ビジネスメールでの使い方と例文も!言い換え表現も解説!

「呼ぶ」の敬語の一覧表
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「呼ぶ」は、会議への参加を依頼する場面、相手の名前を口にする場面、電話で担当者につなぐ場面など、ビジネスで幅広く使われる言葉です。

しかし、誰が誰を呼ぶのかによって適切な敬語が変わるため、尊敬語と謙譲語を取り違えやすい表現でもあります。

特にメールでは、相手を招く意味の「お呼びする」と、自分が人を呼ぶ意味の「お呼びいたす」を同じように使わないことが大切です。

この記事では、「呼ぶ」の尊敬語、丁寧語、謙譲語の違いから、社内外で使えるメール例文、自然な言い換えまで詳しく解説します。

「呼ぶ」の敬語の一覧表

「呼ぶ」の敬語の一覧表

それではまず、「呼ぶ」の敬語の基本と、相手別に使い分ける表現について解説していきます。

尊敬語と謙譲語の基本表現

「呼ぶ」の敬語は、動作をする人を基準に選びます。

取引先の担当者や上司が人を呼ぶ場合は、その動作を高める尊敬語を使います。

一方で、自分や自社の人間が相手のもとへ人を呼ぶ場合は、自分側をへりくだらせる謙譲語が適切です。

区分 基本表現 主な使用場面 例文
尊敬語 お呼びになる 目上の人が人を呼ぶ 部長が担当者をお呼びになります
尊敬語 お呼びくださる 相手が自分を呼ぶ お呼びくださり、ありがとうございます
尊敬語 お招きになる 相手が客を正式に呼ぶ 社長がご来賓をお招きになります
謙譲語 お呼びする 自分が相手を呼ぶ 担当者をお呼びいたします
謙譲語 お招きする 自分側が相手を招く 会場へお招きいたします
丁寧語 呼びます 一般的な丁寧表現 確認のため担当者を呼びます

「お呼びになる」は相手や目上の人の動作に使い、「お呼びする」は自分側の動作に使うという対比を押さえると、迷いが減るでしょう。

なお、「お呼びいたします」は「お呼びする」と「いたす」を組み合わせた謙譲表現です。

社外の相手に対しても使いやすく、受付、電話、訪問先で担当者を呼ぶ場面によく合います。

呼ぶ相手と動作主による使い分け

敬語の誤りは、呼ばれる人ではなく、呼ぶ人に注目すると防ぎやすくなります。

たとえば、取引先の担当者が自社の社員を呼ぶ場合、動作主は取引先なので「お呼びになる」が自然です。

反対に、自社の社員が取引先の担当者を会議に呼ぶ場合は、自社側の動作を低くする「お呼びする」を選びます。

状況 適切な表現 避けたい表現
部長が社員を呼ぶ 部長が田中をお呼びになります 部長が田中をお呼びします
相手が自分を呼ぶ お呼びくださり、ありがとうございます お呼びしていただき、ありがとうございます
自分が上司を呼ぶ 部長をお呼びいたします 部長をお呼びになります
自社が顧客を会合へ呼ぶ 弊社より会合へお招きいたします 弊社より会合へお招きになります
先方が来客を呼ぶ 先方が皆様をお招きになります 先方が皆様をお招きいたします

「お呼びする」は、自分が直接声をかける場合だけでなく、担当者を受付へ呼び出す場合にも使えます。

ただし、社内の上司に対して「部長を呼びます」とだけ言うと、場面によってはぶっきらぼうに響くかもしれません。

来客対応では「ただいま部長をお呼びいたします」と言うと、丁寧で落ち着いた印象になります。

名前を呼ぶ場合の敬語

「呼ぶ」には、人を招く意味のほか、氏名や呼称を口にする意味もあります。

この意味では、「お名前をお呼びする」「お名前を申し上げる」のように、文脈に合わせた表現が必要です。

相手の名前を呼ぶこと自体を丁寧に伝えるなら、「お名前をお呼びしてもよろしいでしょうか」が使えます。

受付での例文

恐れ入りますが、お名前をお呼びいたしますので、こちらでお待ちください。

会議での例文

ご発言の際は、お名前をお呼びしてから順にご案内いたします。

氏名を口にする意味の「呼ぶ」では、相手の名前に必ず「様」を付けることも、基本的なビジネスマナーです。

社外の人を名字だけで呼び捨てにしたり、自社の上司に対して社外の人へ敬称を付けたりしないよう、相手との関係も確認しましょう。

ビジネスメールでの使い方

続いては、メールで「呼ぶ」の敬語を使う際の考え方を確認していきます。

会議や打ち合わせへ招く表現

会議への参加を依頼するメールでは、「呼ぶ」よりも「お招きする」「ご参加いただく」を使うと、目的が明確になります。

相手に負担をかける依頼であるため、日時、場所、所要時間、参加の可否をわかりやすく書くことが重要です。

「お呼びしたいと考えております」も誤りではありませんが、やや一方的に感じられる場合があります。

件名

次回打ち合わせへのご参加のお願い

本文

このたび、今後の進行についてご相談の機会を設けたく存じます。

差し支えなければ、下記日時の打ち合わせにお招きしてもよろしいでしょうか。

ご都合をお聞かせいただけますと幸いです。

相手を会議へ呼ぶメールでは、「お呼びする」より「お招きする」や「ご参加をお願いする」が柔らかく伝わります

オンライン会議であれば、参加用URLの送付時に「当日は下記URLよりご参加ください」と案内するのが自然でしょう。

担当者を呼び出す表現

電話や来訪時に担当者を呼ぶ場合は、「担当者をお呼びいたします」が最も汎用的です。

担当者が席を外している場合には、単に不在と伝えるだけでなく、戻り予定や折り返しの可否を添えると親切です。

自分より立場が上の人であっても、顧客に対しては自社側の人物として扱うため、「部長をお呼びいたします」と表現します。

場面 使えるメール文
問い合わせを受けた時 内容を確認のうえ、担当者よりご連絡いたします
担当部署につなぐ時 担当部署の者をお呼びいたしますので、少々お待ちください
担当者が不在の時 あいにく担当者は外出しておりますので、戻り次第ご連絡いたします
会議中の担当者を呼ぶ時 会議終了後に担当者へ申し伝えます
上司へ取り次ぐ時 責任者をお呼びいたしますので、少々お待ちいただけますでしょうか

「担当者を呼ばせていただきます」は、一見丁寧に見えても、相手から許可をもらう必要がない場面では不自然になりがちです。

必要以上に「させていただく」を使わず、「お呼びいたします」と簡潔に述べるほうが伝わります。

相手から呼ばれた時の返信表現

相手が自分を会議や面談に呼んでくれた場合には、「お呼びいただきありがとうございます」や「お招きいただき、光栄に存じます」が使えます。

ただし、相手が単に連絡をしただけなのに「お呼びいただき」と書くと、大げさに受け取られることもあります。

面談、式典、懇親会など、正式に招待された場面で使うとよいでしょう。

「お呼びいただく」は、相手が自分を招く行為を敬う表現です。

参加の意思を示す場合は、「このたびはお招きいただき、誠にありがとうございます。当日はぜひ参加させていただきます」のように、感謝と返答を分けて書くと読みやすくなります。

相手からの招待には「お呼びいただく」、自分からの招待には「お招きする」を使うと覚えると、メールの主語が整理しやすくなります。

尊敬語と丁寧語と謙譲語の違い

続いては、似た表現のニュアンスと敬語の種類を確認していきます。

お呼びになるの用法

「お呼びになる」は、「呼ぶ」の尊敬語です。

主語には、顧客、取引先、上司、先生など、敬意を示す相手を置きます。

「社長がお客様をお呼びになりました」のように使えば、社長が人を招いた動作を高められます。

一方で、社外の相手へ自社の社長の動作を伝えるときは、社長を立てずに「社長が担当者を呼びました」または「弊社の社長が担当者を呼んでおります」とするのが基本です。

これは、社外の相手に対しては自社の人物を身内として扱うという敬語の原則によるものです。

お呼びするの用法

「お呼びする」は、「呼ぶ」の謙譲語です。

自分が相手を呼ぶ行為をへりくだって表し、結果として相手への敬意を示します。

「必要でしたら、担当責任者をお呼びします」よりも、「必要でしたら、担当責任者をお呼びいたします」のほうが、改まった応対に向いています。

ただし、社内の気軽なやり取りで毎回「お呼びいたします」を使うと、距離感が出すぎることもあります。

相手、場所、連絡手段に合わせ、「呼びます」「呼んできます」「お呼びします」を使い分けましょう。

「お呼びする」は相手を高める語ではなく、自分の動作を低くする謙譲語です。

呼ばれると呼んでいただくの違い

受け身の「呼ばれる」は、文脈によって尊敬表現にも、単なる受け身にもなります。

たとえば「部長が会議に呼ばれました」は、部長が誰かに招かれた事実を伝える文です。

敬意をより明確にしたい場合は、「部長は会議にお呼びいただきました」と言いたくなるかもしれません。

しかし、社外に向けて自社の部長を高めることになるため、社外メールでは避ける配慮が必要です。

社外への自然な言い換え

弊社の部長も会議へ参加いたします。

このたび会議にお招きいただき、弊社一同感謝しております。

当日は担当者が出席いたします。

誰に敬意を示す文章なのかを意識すると、「いただく」を使う対象も判断しやすくなります。

シーン別の例文一覧

続いては、実務でそのまま応用しやすい場面別の例文を確認していきます。

社内連絡での例文

社内では、相手の役職や部署との関係に応じて、丁寧語を中心にした表現が使われます。

直属の上司には配慮しつつも、過度に堅くしすぎないことが読みやすさにつながります。

目的 例文
上司を呼ぶ 部長をお呼びしましょうか。
担当者へ連絡する 担当の佐藤さんを呼んできます。
会議への参加依頼 明日の打ち合わせに山田さんもお呼びしてよろしいでしょうか。
上司が呼んでいる 課長がお呼びです。
名前の確認 恐れ入りますが、お名前をお呼びしてもよろしいでしょうか。

「課長がお呼びです」は、課長が誰かを呼んでいることを簡潔に伝える定番表現です。

「課長が呼んでいます」でも意味は通じますが、来客や他部署への案内では「お呼びです」のほうが丁寧に響きます。

社外メールでの例文

社外メールでは、相手の都合を尊重する姿勢が文面に表れるようにします。

参加を求める場合は、命令に近い「お呼びします」より、依頼や案内の形に整えるとよいでしょう。

ご多用のところ恐れ入りますが、次回のご説明会にご参加いただけますでしょうか。

差し支えなければ、貴社ご担当者様にもお声がけいただけますと幸いです。

当日は弊社の技術担当者も同席いたします。

「貴社ご担当者様をお呼びください」と書くと、相手に強く指示する印象になりやすいでしょう。

「ご担当者様にもお声がけいただけますと幸いです」と言い換えれば、依頼の柔らかさが増します。

社外メールでは、相手に人を呼んでもらう依頼を「お声がけいただく」と表すと自然です。

電話と受付対応での例文

電話や受付では、相手を待たせる時間への配慮が欠かせません。

担当者を呼ぶ旨に加えて、少々待ってもらう一言や、状況に応じた代替案を伝えます。

ただいま担当者をお呼びいたしますので、少々お待ちください。

担当者は別件対応中のため、確認のうえ折り返しご連絡いたします。

よろしければ、私がご用件を承ります。

「少々お待ちください」は定番ですが、長く待たせる見込みがある場合は、具体的な時間の目安を添えると安心感があります。

受付で来訪者の名前を確認する際は、「恐れ入りますが、お名前を頂戴してもよろしいでしょうか」と聞く方法もあります。

相手の名前を聞く場面では、「お名前を呼ぶ」より「お名前を伺う」「お名前を頂戴する」が適切な場合も多いでしょう。

自然な言い換え表現

続いては、「呼ぶ」を繰り返さず、目的に合った言葉へ言い換える方法を確認していきます。

招待や参加依頼の言い換え

イベント、会食、説明会、打ち合わせでは、「招く」「ご参加いただく」「ご出席をお願いする」がよく使われます。

「呼ぶ」は日常的でわかりやすい反面、公式な案内では少し直接的に聞こえることがあります。

言い換え 適した場面 例文
お招きする 正式な会合や来賓対応 皆様を記念式典へお招きいたします
ご案内する 日時や会場を知らせる 詳細が決まり次第、ご案内いたします
ご参加をお願いする 会議や研修への依頼 ぜひご参加をお願いできれば幸いです
お声がけする 柔らかな参加依頼 関係者の皆様にもお声がけいたします
ご出席いただく 式典や重要会議 当日はご出席いただく予定です

招待の格式を高めたい場合には「お招きする」、実務的な連絡には「ご案内する」がなじみます。

「呼ぶ」の意味が招待なら、お招きする、ご案内する、ご参加をお願いするの順で場面に合わせると自然です。

連絡や取り次ぎの言い換え

担当者を呼び出す意味では、「お取り次ぎする」「申し伝える」「確認する」などへの言い換えも有効です。

実際には担当者をすぐ呼べない状況でも、相手に何をするのかを具体的に示せます。

「担当者を呼びます」と言う代わりに、「担当者へ確認いたします」と言えば、状況に合った案内になります。

電話を別の人へつなぐときは、「担当部署へおつなぎいたします」が最も明快です。

伝言を預かる場合は、「担当者へ申し伝えます」を使うと、確実に伝達する意思が伝わります。

名前や呼称に関する言い換え

氏名を口にする意味の「呼ぶ」は、「お名前を伺う」「お名前をお聞きする」「お呼びする」と使い分けます。

相手の名前を知りたいなら「伺う」、名前を口にして案内するなら「お呼びする」が基本です。

また、相手の呼び方そのものを尋ねる場合は、「どのようにお呼びすればよろしいでしょうか」が丁寧です。

呼称を確認する例文

恐れ入りますが、どのようにお呼びすればよろしいでしょうか。

差し支えなければ、お名前の読み方を伺ってもよろしいでしょうか。

会議中は、皆様のお名前を順にお呼びいたします。

名前を知る行為には「伺う」、名前を口にする行為には「お呼びする」を選ぶと、文意が正確になります。

「呼ぶ」の敬語のまとめ

「呼ぶ」の尊敬語は「お呼びになる」、謙譲語は「お呼びする」「お呼びいたす」、丁寧語は「呼びます」です。

動作主が相手や目上の人なら尊敬語を使い、自分や自社の人間なら謙譲語を使うという基準を守りましょう。

会議や行事へ招く場面では「お招きする」「ご案内する」、相手に関係者への連絡を頼む場面では「お声がけいただく」が便利です。

担当者への取り次ぎでは「お呼びいたします」、相手から招待された場合には「お呼びいただきありがとうございます」を使うと、丁寧な印象になります。

敬語は単語だけで判断せず、誰が誰に対して行う動作なのかを確認することが大切です。

メールでは、相手の都合を尋ねる一文や、待たせる場合の配慮を添えることで、より信頼される文面になるでしょう。