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南中高度の求め方は?太陽の動きと計算の考え方を解説!(問題・図)

南中高度の基本的な考え方
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南中高度の求め方は?太陽の動きと計算の考え方を解説!(問題・図)

南中高度は、地球の自転や公転、季節ごとの太陽の見え方を理解するうえで重要なテーマです。

計算問題では数字だけを当てはめようとして混乱しやすいものの、太陽がどこを通るかをイメージできれば、考え方はぐっと整理されます。

この記事では、南中高度の意味、求める公式、北半球と南半球での違い、緯度と太陽の赤緯の関係、図を使った問題の読み方まで順番に紹介します。

南中高度は、観測地の緯度と太陽の位置を結び付けて考えることがポイントです。

南中高度の基本的な考え方

南中高度の基本的な考え方

それではまず、南中高度の意味と、問題で最初に押さえたい結論について解説していきます。

南中高度の意味

南中高度とは、太陽がその日の中で最も高く見える南中時に、地平線から太陽までを測った角度のことです。

地平線の方向を〇度、真上を九〇度として表すため、太陽が高く昇るほど南中高度は大きくなります。

春や秋にはほどほどの高さに見えても、夏には太陽が頭の近くまで上がり、冬には低い位置を通ります。

この違いは、地球の地軸が傾いた状態で太陽の周りを公転しているために生じます。

南中高度は、太陽の南中時の高さを角度で示した値と覚えるとよいでしょう。

なお、日本の多くの地域では太陽は南の空で南中します。

ただし、夏至の前後に北回帰線より南の地域では、太陽が真上や北の空を通る場合もあります。

最初に覚える計算式

日本を含む北半球で、春分または秋分の日の南中高度を求める式は、九〇度からその地点の緯度を引く形です。

春分・秋分の南中高度 = 九〇度 - 観測地の緯度

たとえば北緯三五度の地点では、春分・秋分の南中高度は九〇度から三五度を引き、五五度になります。

緯度は赤道から北または南へどれほど離れているかを示す角度です。

北へ行くほど緯度は大きくなり、春分・秋分の太陽の高さは低くなります。

反対に赤道に近い地域ほど太陽は高く見え、春分と秋分には赤道上で太陽がほぼ真上にきます。

南中高度を求める結論

南中高度の問題では、観測地の緯度と、その日の太陽の赤緯を確認して計算することが基本です。

春分と秋分なら赤緯は〇度なので、九〇度から緯度を引くだけで答えが出ます。

夏至なら春分・秋分より二三・四度高くなり、冬至なら二三・四度低くなります。

北緯の地点では、夏至の南中高度 = 九〇度 - 緯度 + 二三・四度です。

冬至の南中高度 = 九〇度 - 緯度 - 二三・四度となります。

二三・四度は地軸の傾きに由来する重要な数値です。

式の符号を迷ったときは、夏は太陽が高く、冬は低いという実感に照らして確かめると、計算ミスを防げます。

太陽の動きと南中時刻の関係

続いては、太陽の一日の動きと南中時刻の関係を確認していきます。

東から西へ動くように見える理由

太陽は朝に東から昇り、昼ごろに最も高くなり、夕方に西へ沈むように見えます。

これは太陽そのものが地球の周りを一日に一周しているからではなく、地球が西から東へ自転しているためです。

地球上の観測者から見ると、空全体が東から西へ回転しているように見えるため、太陽も東から西へ移動します。

南中とは、太陽が観測地点の子午線を通過する瞬間を指します。

北半球の中緯度地域では、そのとき太陽は南の空で最も高くなります。

理科や地理の問題では、太陽の通り道を日周運動と呼ぶことがあります。

一日の太陽の動きは地球の自転による見かけの運動です。

南中時刻と正午の違い

南中時刻は、時計で常に十二時ちょうどになるとは限りません。

日本標準時は東経一三五度の経線を基準に決められているため、観測地の経度によって太陽が南中する時刻が変わります。

基準となる経線より東にある場所では、太陽は早めに南中します。

西にある場所では、南中は遅くなります。

さらに、地球の公転軌道や地軸の傾きの影響によって、太陽の動きは時計の進み方と完全には一致しません。

学校の基本問題では、南中時刻よりも南中高度を問われることが多いため、何を求める設問なのかを見分ける必要があります。

季節による通り道の変化

夏は太陽の通り道が高く、昼の時間も長くなります。

冬は太陽が低い道筋を通るため、昼が短く、日差しが斜めから届きます。

春分と秋分は、太陽がほぼ真東から昇り、ほぼ真西に沈む時期です。

夏至には日の出の位置が北寄りになり、日の入りの位置も北寄りになります。

冬至には日の出が南寄りとなり、日の入りも南寄りです。

太陽の南中高度が高いほど、同じ面積に受ける太陽光は集まりやすくなります。

夏に気温が上がりやすい理由を考える際にも、太陽高度と日照時間の両方が関係します。

太陽の高さだけでなく、空を通る長さにも季節差があります

緯度と太陽の赤緯による計算方法

続いては、緯度と赤緯を使って南中高度を計算する方法を確認していきます。

緯度を使う理由

地球は球形に近いため、同じ日に太陽を見ても、観測する場所によって高さが異なります。

赤道付近では太陽が高く見えますが、北極や南極に近づくほど太陽は低く見えます。

この場所ごとの違いを数字で表すのが緯度です。

北緯三五度の地点と北緯四三度の地点を比べると、春分・秋分では北緯三五度の地点のほうが太陽は八度高くなります。

なぜなら、九〇度から引く緯度が小さいからです。

地図での位置関係と、空の中の太陽の高さがつながる点が、この単元のおもしろさでしょう。

赤緯の変化

赤緯とは、太陽が赤道から北または南へどれだけ離れた位置に見えるかを示す角度です。

春分と秋分には太陽は赤道上にあり、赤緯は〇度になります。

夏至のころには太陽は北回帰線の真上にあり、赤緯は北へ二三・四度です。

冬至のころには太陽は南回帰線の真上にあり、赤緯は南へ二三・四度となります。

時期 太陽の赤緯 北半球での太陽の高さ
春分 〇度 基準となる高さ
夏至 北へ二三・四度 春分より二三・四度高い
秋分 〇度 春分と同じ高さ
冬至 南へ二三・四度 春分より二三・四度低い

赤緯は一年を通じて変化し、南中高度の季節差を生み出します

一般的な公式の使い分け

北半球の緯度を使う基本的な計算では、九〇度から緯度を引き、その日に応じた赤緯を加える考え方になります。

南中高度 = 九〇度 - 観測地の北緯 + 太陽の赤緯

太陽の赤緯が南の場合は、二三・四度を引く計算になります。

たとえば北緯三〇度の場所で夏至の南中高度を求めるなら、九〇度から三〇度を引き、さらに二三・四度を加えます。

答えは八三・四度です。

同じ北緯三〇度でも冬至なら、六〇度から二三・四度を引くため、南中高度は三六・六度になります。

この差は四六・八度となり、夏と冬で太陽の高さが大きく変わることがわかります。

春分夏至秋分冬至の南中高度

続いては、代表的な四つの時期における南中高度を確認していきます。

春分と秋分の求め方

春分と秋分では太陽が赤道上にあるため、南中高度は九〇度から緯度を引いて求めます。

北緯三五度の東京付近では、南中高度は五五度です。

北緯四三度の札幌付近では、四七度になります。

北緯二六度の沖縄付近では、六四度です。

このように、日本国内でも南へ行くほど春分・秋分の太陽は高く見えます。

春分と秋分は計算の基準になる時期なので、最初にここを確実にできるようにしましょう。

夏至の求め方

夏至には太陽の赤緯が北へ二三・四度になるため、北半球では春分・秋分より南中高度が二三・四度上がります。

北緯三五度の地点なら、春分・秋分の五五度に二三・四度を加え、七八・四度です。

北緯三五度における夏至の南中高度

九〇度 - 三五度 + 二三・四度 = 七八・四度

太陽がかなり高い位置まで上がるため、建物や人の影は短くなります。

太陽光発電のパネルの角度や、夏の日よけを考える場面でも、太陽高度の変化は関係します。

北回帰線より北の地域では、夏至でも太陽は南の空に見えます。

冬至の求め方

冬至には太陽の赤緯が南へ二三・四度になるため、北半球では春分・秋分より南中高度が二三・四度下がります。

北緯三五度の地点では、五五度から二三・四度を引いて三一・六度になります。

夏至の七八・四度と比べると、太陽の高さが大きく違うことがわかるでしょう。

北半球では夏至の太陽が最も高く、冬至の太陽が最も低くなります。

春分と秋分の南中高度は同じです。

季節の名称だけで符号を判断せず、太陽が北側か南側かを考えると、より正確に解けます。

南中高度の問題と図の読み取り

続いては、図や文章を使った南中高度の問題を解く手順を確認していきます。

基本問題の解き方

南中高度を問う問題では、まず観測地の緯度を探します。

次に、春分、夏至、秋分、冬至のどの時期なのかを確認します。

春分・秋分なら九〇度から緯度を引き、夏至なら二三・四度を足し、冬至なら二三・四度を引きます。

たとえば北緯四〇度の地点で冬至の南中高度を求める問題なら、九〇度から四〇度を引いて五〇度にします。

そこから二三・四度を引けば、答えは二六・六度です。

式だけを書くのではなく、途中の考え方も示すと、記述問題で評価されやすくなります。

図から読み取れる情報

問題に地球儀の図や太陽の光の図が出てきた場合は、地軸の傾きと昼夜の境目に注目します。

北極側が太陽のほうへ傾いている図なら、北半球は夏至のころです。

北極側が太陽と反対に傾いている図なら、北半球は冬至のころになります。

昼と夜の境目が両極を通り、昼夜の長さがほぼ等しい図なら、春分または秋分です。

図では地球の北極側が太陽に近い向きかどうかを確認すると、季節を判断しやすくなります。

季節がわかれば、南中高度が高いか低いかも自然に判断できます。

影の長さとの関係

棒を地面に垂直に立てたとき、太陽の高度が高いほど影は短くなります。

南中高度が最も高い夏至のころは、昼ごろの影が一年の中で短くなります。

冬至のころは太陽が低いため、同じ長さの棒でも影は長く伸びます。

影の観察問題では、影の先端がどの方向にあるかも確認しましょう。

北半球で太陽が南中しているとき、影は北の方向へ伸びます。

南中高度が大きいほど影は短くなります。

南中高度が小さいほど影は長くなります。

太陽の高さと影の長さは反対の変化をすると覚えると、実験問題にも対応しやすくなります。

南中高度の求め方のまとめ

南中高度は、太陽が南中したときの地平線からの角度です。

春分と秋分では、九〇度から観測地の緯度を引いて求めます。

北半球では夏至に二三・四度を足し、冬至に二三・四度を引くことが基本です。

太陽の赤緯、地球の地軸の傾き、観測地の緯度を結び付けると、公式を丸暗記しなくても考えられるようになります。

問題では、まず場所の緯度と季節を確認し、太陽が春分・秋分より高いのか低いのかを判断しましょう。

南中高度の計算は、九〇度、緯度、二三・四度の関係を整理すること

図では北極側の傾き、影では長さと方向を見れば、太陽の動きに関する問題をより確実に解けるでしょう。