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「取る」の敬語(尊敬語・丁寧語・謙譲語)は?ビジネスメールでの使い方と例文も!言い換え表現も解説!

「取る」の敬語の一覧表
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「取る」の敬語(尊敬語・丁寧語・謙譲語)は?ビジネスメールでの使い方と例文も!言い換え表現も解説!

日常会話でもビジネスメールでも使う機会が多い「取る」は、対象や場面によって適切な敬語が大きく変わる言葉です。

電話を取る、資料を取る、休暇を取る、責任を取るなど意味の幅が広いため、一つの敬語だけで言い換えようとすると不自然な表現になりかねません。

相手の動作には尊敬語、自分側の動作には謙譲語を選び、必要に応じて具体的な動詞へ置き換えることが重要です。

ここでは「取る」の尊敬語、謙譲語、丁寧語の使い分けから、ビジネスメールでそのまま使える例文、自然な言い換え表現まで詳しく紹介します。

「取る」の敬語の一覧表

「取る」の敬語の一覧表

それではまず「取る」の敬語について解説していきます。

意味別に見る尊敬語と謙譲語

「取る」の敬語は、単純に一語を置き換えるだけでは決まりません。

誰が行う動作なのか、何を取るのか、その行為にどのような意味があるのかを確認して選ぶ必要があります。

たとえば、上司が電話に応じる場合は「お電話をお取りになります」と表せますが、資料を受け取る場合には「資料をお受け取りになります」のほうが自然です。

自分が電話に出るときは「電話を取ります」よりも、「お電話に出ます」や「お電話をお受けします」とするほうが、相手への配慮が伝わります。

「取る」の意味 尊敬語 謙譲語 丁寧語 使用場面
手に持つ お取りになる お取りする 取ります 物品を扱う場面
受け取る お受け取りになる 頂戴する 受け取ります 書類、商品、連絡
電話に応じる お電話をお取りになる お電話をお受けする 電話に出ます 電話応対
休暇を得る 休暇をお取りになる 休暇を頂戴する 休暇を取ります 勤怠連絡
写真を撮影する お撮りになる 撮影させていただく 撮ります 撮影案内
記録する お控えになる 控えさせていただく 控えます 議事録、連絡先
時間を確保する お時間をお取りになる お時間を頂戴する 時間を取ります 打ち合わせ
責任を負う お責任をお取りになる 責任を負う 責任を取ります 謝罪、説明

尊敬語は相手を高める表現、謙譲語は自分や自社をへりくだらせる表現です。

社内外を問わず、相手の動作を自分側の動作のようにへりくだって表現しないよう注意しましょう。

「お取りする」は自分側の行為に使う謙譲語ですが、物を取って差し上げる意味合いが強い表現です。

受領、電話応対、休暇取得などでは、意味に合う「頂戴する」「お受けする」「休暇を頂戴する」へ言い換えると、より自然です。

尊敬語における「お取りになる」の使い方

相手や目上の人が物を手にする行為には、「お取りになる」を使えます。

「こちらの資料をお取りください」は、資料を手に取ってほしいと丁寧に依頼する表現です。

ただし、何かを受領する意味であれば「お受け取りください」、選択する意味であれば「お選びください」と言い換えたほうが、内容が明確になります。

「お取りになられる」は尊敬表現が重なった二重敬語なので、原則として避けるのが無難でしょう。

適切な例

部長は会議室の資料をお取りになりました。

不自然になりやすい例

部長は資料をお取りになられました。

また、「お取りください」は命令の印象を持つ人もいるため、社外の重要な相手には「お手に取っていただけますと幸いです」「ご確認いただけますでしょうか」とすると柔らかな印象になります。

相手との関係性や依頼の強さに合わせて選ぶことが、ビジネス敬語の基本です。

丁寧語としての「取ります」の位置づけ

「取ります」は「取る」に丁寧語の助動詞である「ます」を付けた表現です。

社内の会話や、簡潔さが求められる連絡では十分に使えます。

一方で、取引先や顧客に自分の行為を伝える場合、「資料を取ります」だけでは少し直接的に聞こえることがあります。

そのため、対象に合った動詞へ具体化することが、読みやすく失礼のないメールにつながります。

基本表現 より自然な表現 適した状況
資料を取ります 資料をお預かりします 相手から書類を預かる
電話を取ります お電話に出ます 電話応対をする
時間を取ります お時間を頂戴します 面談の時間をもらう
メモを取ります 控えます 内容を記録する
写真を取ります 撮影します 写真を写す
休みを取ります 休暇を頂戴します 休暇を申請する

電話とメールにおける「取る」の表現

続いては電話とメールにおける「取る」の表現を確認していきます。

電話を取る場面の敬語

電話を取るという表現は意味が通じますが、ビジネス応対では「電話に出る」「電話を受ける」が一般的です。

自分が応対する場合は、「私が承ります」「お電話をお受けします」と言うと丁寧な印象になります。

担当者が電話に出られない場合には、「あいにく担当の者は席を外しております」「ただいま別の電話に出ております」と伝えるとよいでしょう。

「電話を取れません」は社外では避け、「電話に出ることができません」や「応対いたしかねます」と表現するのが適切です。

社内向けの例

恐れ入りますが、会議中のため電話を取れません。

社外向けの例

恐れ入りますが、担当者は会議中のため、お電話に出ることができません。

電話を受けたことをメールで報告する場合は、「先ほどお電話を頂戴しました」「お電話を承りました」が便利です。

「電話を取りました」でも誤りではありませんが、相手からの連絡を受けたという意味を明確にするなら、「頂戴しました」が自然でしょう。

書類や資料を受け取る場面の敬語

書類、見積書、契約書、名刺などを相手から受け取る場合は、「頂戴する」または「お預かりする」を使い分けます。

相手から自分へ渡されたものを受領した事実には、「確かに頂戴いたしました」がよく用いられます。

確認後に返却する予定の資料なら、「お預かりいたします」が適切です。

「取らせていただきます」は、相手の許可が必要な行為でない限り、やや大げさに聞こえる場合があります。

受領を伝えるメールでは、受け取った対象と確認の予定を具体的に書くと、行き違いを防げます。

受領連絡では「確かに受領しました」だけで終わらせず、資料名、受領日、次の対応を添えると安心感が生まれます。

例として「本日、御見積書を確かに頂戴いたしました。内容を確認のうえ、明日中にご連絡いたします」とまとめる方法があります。

メールで時間を取る場面の敬語

打ち合わせや相談のために相手の時間を取る場合は、「お時間を頂戴する」が代表的な表現です。

「お時間を取らせてください」よりも、「お時間を頂戴できますでしょうか」「お時間を賜れますと幸いです」のほうが、相手の都合を尊重する響きになります。

相手に時間を確保してもらう場合は、「お時間をお取りいただく」も使えます。

ただし、長い依頼文では敬語を重ねすぎず、目的と所要時間を先に示すことが大切です。

件名例

お打ち合わせのお時間を頂戴したく存じます。

本文例

新商品のご提案について、三十分ほどお時間を頂戴できますでしょうか。

ビジネスメールで使える例文

続いてはビジネスメールで使える例文を確認していきます。

資料や書類に関する例文

資料を受け取ったときは、相手が送付した手間に対する感謝も添えると丁寧です。

添付ファイルの見落としを防ぐため、受領した資料の名称を本文に記載するとよいでしょう。

「送っていただいた資料を取りました」は使わず、「資料を確かに受領いたしました」または「資料を頂戴いたしました」と表現します。

例文

このたびは会社案内をご送付いただき、誠にありがとうございます。

添付いただいた資料を確かに頂戴いたしました。

内容を拝見し、確認が完了しましたら改めてご連絡いたします。

預かった資料を返送する場合は、「お預かりしておりました原本を本日発送いたしました」と書くと、手続きの進捗が明確になります。

受領と預かりは似ていますが、返却義務の有無によって使い分ける意識を持ちましょう。

休暇を取る場面の例文

休暇に関する連絡は、社内規定に沿いながら、業務への影響と引き継ぎ状況を簡潔に示すことが大切です。

上司へは「休みを取らせていただきます」より、「休暇を頂戴したく存じます」や「年次有給休暇を申請いたします」が明確です。

すでに承認済みなら、「休暇を頂戴いたします」として予定を共有します。

休暇申請では、敬語だけでなく不在日時と連絡方法を記載することが実務上の配慮になります。

例文です。

私用のため、九月十八日に年次有給休暇を頂戴したく、申請いたします。

当日の問い合わせにつきましては、佐藤が対応いたします。

ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

写真や記録に関する例文

写真を取る場合は、「撮影する」を使うのが最も自然です。

相手を撮影する際は、許可を得る意味を込めて「お写真をお撮りしてもよろしいでしょうか」と尋ねます。

自分がメモを取る場合には、「内容を控えさせていただきます」と言えば、相手の発言を正確に記録する姿勢が伝わります。

会議の議事録では、「本日の内容を議事録として取りまとめます」とすれば、単なるメモ以上に正式な記録であることを示せます。

「写真を取る」と「記録を取る」は、撮影する、控える、記録するへ言い換えると文章が引き締まります。

場面別の言い換え表現

続いては場面別の言い換え表現を確認していきます。

受け取る意味の言い換え

物品や情報を受け取る意味の「取る」は、対象によって適切な言葉が異なります。

書類やデータなら「受領する」、贈り物なら「頂戴する」、一時的に管理するなら「預かる」が基本です。

相手から意見を得る場合は「ご意見を伺う」、注文を受ける場合は「ご注文を承る」と言い換えられます。

対象 推奨される言い換え 例文
書類 受領する 契約書を受領いたしました。
贈答品 頂戴する 結構なお品を頂戴し、ありがとうございます。
預かり品 お預かりする 原本をお預かりいたします。
注文 承る ご注文を承りました。
連絡 伺う ご要望を伺いました。

「頂く」は便利な謙譲語ですが、すべての場面で使うと意味が曖昧になります。

何をどう受けたのかを示す動詞を選ぶことで、ビジネスメールの正確性が高まります。

確保する意味の言い換え

時間、席、予算、人員などを取る場合は、「確保する」「設ける」「頂戴する」などが候補になります。

自分が時間を作るなら「時間を確保いたします」、相手に時間をもらうなら「お時間を頂戴いたします」が適しています。

会議を設定する場面では、「会議の場を設ける」「日程を調整する」と表すと、目的がわかりやすくなります。

相手の資源を使わせてもらうときは「頂戴する」、自分側で準備するなら「確保する」と考えると選びやすいでしょう。

例文です。

社内で確認の時間を確保し、回答いたします。

恐れ入りますが、来週中に一時間ほどお時間を頂戴できますでしょうか。

選ぶ意味と責任を負う意味の言い換え

商品や方法を取るという意味では、「選ぶ」「採用する」「選定する」が適切です。

ビジネス文書では、「最適な案を取る」よりも「最適な案を採用する」と書くほうが明確になります。

また、責任を取るという表現は、重大な場面で使われる言葉です。

具体的な対応を伝えるなら、「責任を負う」「対応にあたる」「再発防止に努める」といった行動を示す表現を添えるべきでしょう。

抽象的に「責任を取ります」と述べるだけでなく、誰が何をするかを明示することが信頼につながります。

敬語表現で避けたい誤用

続いては敬語表現で避けたい誤用を確認していきます。

二重敬語と過剰な「させていただく」

「お取りになられる」は、「お取りになる」と「られる」という尊敬表現を重ねた形です。

気持ちは丁寧でも、文章全体がくどく見えることがあります。

「お取りになる」だけで十分に敬意を表せるため、過剰な敬語は避けましょう。

同様に、「取らせていただきます」は、相手の許可や恩恵を受けて取る場合に限って使う表現です。

通常の業務連絡なら、「取得します」「受領します」「控えます」とするほうがすっきりします。

尊敬語と謙譲語の取り違え

取引先が書類を受け取る場面で、「書類を頂戴してください」と書くのは誤りです。

「頂戴する」は自分側をへりくだらせる言葉なので、相手には「お受け取りください」を使います。

反対に、自分が相手の資料を受けるなら、「お受け取りします」ではなく「頂戴します」や「受領いたします」が適切です。

敬語を選ぶ前に、動作の主語が相手か自分側かを確認する習慣を付けると、取り違えを減らせます。

誤りやすい例

資料を頂戴してください。

適切な例

資料をお受け取りください。

曖昧な「取る」の連続

一通のメールに「取る」が何度も登場すると、何を意味するのか読み手が判断しにくくなります。

たとえば「資料を取って、時間を取って、メモを取る」という文章は、意味は通じても稚拙な印象になりがちです。

資料は受領する、時間は確保する、メモは控えるというように、行為に応じて動詞を変えましょう。

語彙を増やすことは、難しい言葉を多用することではありません。

文脈にぴったり合う平易な言葉を選ぶことが、相手に伝わるメールの近道です。

「取る」の敬語表現のまとめ

ここまで「取る」の敬語表現についてまとめていきます。

「取る」は意味の範囲が広いため、尊敬語、謙譲語、丁寧語を機械的に置き換えるのではなく、動作の内容を具体的に捉えることが重要です。

相手が物を手にする場合は「お取りになる」、書類を受ける場合は「お受け取りになる」、自分が受領する場合は「頂戴する」や「受領する」を使い分けます。

電話では「お電話に出る」「お電話をお受けする」、時間については「お時間を頂戴する」、記録では「控える」、撮影では「撮影する」が自然な選択肢です。

敬語の正しさだけでなく、相手が状況をすぐ理解できる具体性も、ビジネスメールには欠かせません。

主語が誰か、何を取るのか、相手にどのような配慮を示したいのかを確認し、場面に合う表現を選んでみてください。