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「決める」の敬語(尊敬語・丁寧語・謙譲語)は?ビジネスメールでの使い方と例文も!言い換え表現も解説!

「決める」の敬語の一覧表
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「決める」の敬語(尊敬語・丁寧語・謙譲語)は?ビジネスメールでの使い方と例文も!言い換え表現も解説!

仕事では、方針や日程、担当者、取引条件などについて「決める」と伝える機会が頻繁にあります。

しかし、相手が決定する場面と自分が決定する場面では、選ぶべき敬語が異なります。

「お決めになる」「決定いたします」「決めさせていただきます」を同じように使うと、不自然さや押しつけがましさを感じさせることもあるでしょう。

本記事では、「決める」の尊敬語・謙譲語・丁寧語を整理し、ビジネスメールで失礼なく使うための例文や言い換え表現を紹介します。

「決める」の敬語の一覧表

「決める」の敬語の一覧表

それではまず「決める」の敬語の一覧表について解説していきます。

尊敬語と謙譲語と丁寧語の基本一覧

「決める」は、誰が決定するのかを基準にして表現を選ぶことが大切です。

上司や取引先、顧客など、敬意を示すべき相手が決定する場合には尊敬語を使います。

自社側が相手にへりくだって伝える場合には謙譲語、自分の行動を丁寧に述べるだけなら丁寧語が適しています。

区分 主な表現 使う相手や場面 例文
尊敬語 お決めになる 上司や取引先が決定する場面 部長がお決めになります
尊敬語 ご決定になる 正式な決定を敬って述べる場面 ご契約内容をご決定になりました
尊敬語 ご判断になる 検討や判断を経た決定の場面 ご判断いただけますでしょうか
謙譲語 決定いたします 自社側の決定を相手へ伝える場面 社内で協議のうえ決定いたします
謙譲語 決めさせていただきます 相手の了承や意向を踏まえる場面 日程は弊社で決めさせていただきます
丁寧語 決めます 社内会話や一般的な丁寧表現 本日中に決めます
丁寧語 決定します 報告や事務的な案内の場面 参加者を決定します

最も基本となる尊敬語は「お決めになる」です。

一方で、自分や自社が決定することを取引先へ伝える場合は、「決定いたします」が幅広く使えます。

「決める」は口語的な印象があるため、正式なメールでは「決定する」「判断する」「選定する」などに置き換えると、文章が整いやすくなります。

相手が決める場合は「お決めになる」「ご判断になる」を使います。

自分や自社が決める場合は「決定いたします」を基本にすると、敬意の方向を間違えにくいでしょう。

「お決めになる」の使い方

「お決めになる」は、「決める」に尊敬の意味を加えた表現です。

相手の行為を高めるため、上司、顧客、取引先などが主体になる文で使います。

たとえば、取引先にプランを選んでもらう際には、「ご希望のプランをお決めになりましたら、ご連絡ください」と書けます。

「お決めください」は相手に決定を求める表現ですが、状況によっては少し直接的に響くことがあります。

期限を案内しながら依頼するなら、「ご都合のよいプランをお選びいただけますと幸いです」のように、やわらかく伝える方法も有効です。

部長が最終案をお決めになる予定です。

ご利用プランをお決めになりましたら、申込書をご提出ください。

ご都合に合わせてお決めいただけますと幸いです。

なお、「お決めになられる」は二重敬語にあたるため、通常は使いません。

「お決めになる」だけで十分に尊敬の意味が含まれているためです。

「決定いたします」と「決めさせていただきます」の違い

自社側の決定を述べるときは、「決定いたします」が端的で使いやすい表現です。

社内で検討した後に結果を伝える場合や、運用方針を通知する場合にもなじみます。

「決めさせていただきます」は丁寧に見えますが、相手から許可を得る関係がない場面では、過剰な印象になることがあります。

「させていただく」は、相手の許可や恩恵がある場面で使う表現と考えると判断しやすくなります。

表現 向いている場面 注意点
決定いたします 自社で検討し、正式に決定する場面 もっとも汎用的で簡潔
決めさせていただきます 相手の希望を踏まえて自社が決める場面 許可や配慮の文脈が必要
決定させていただきます 相手の了承を得て決定する場面 多用すると冗長になりやすい
判断いたします 資料や状況を確認して結論を出す場面 決定までに検討過程がある印象

たとえば、採用選考の結果を知らせるメールなら「選考の結果、採用を決定いたしました」と書くと自然です。

顧客の要望を受けて担当者を割り当てる場合には、「ご希望を踏まえ、担当者を決定させていただきます」と表現してもよいでしょう。

ビジネスメールでの使い方

続いてはビジネスメールでの使い方を確認していきます。

上司への報告に使う表現

上司へメールを送るときは、自分の判断なのか、上司に判断を仰ぐのかを明確にします。

自分で決めた事項を報告する場合は、「決定いたしました」「決定しております」が適切です。

上司に最終判断を求める場合には、「ご判断いただけますでしょうか」「ご決定をお願いいたします」と書くと、要件が伝わりやすくなります。

件名 展示会出展プランの決定について

お疲れさまです。

関係部署と協議した結果、展示会には標準プランで出展することを決定いたしました。

最終的なご確認をいただけますでしょうか。

上司の判断を待つ段階で、「部長が決定いたします」と書くのは避けましょう。

目上の人の行為には、「部長にご決定いただく」「部長がお決めになる予定です」のように尊敬語を用います。

取引先への依頼に使う表現

取引先に決定を依頼する場合、期限だけを強調すると催促の印象が強くなる可能性があります。

選択肢、回答期限、回答方法を分かりやすく提示したうえで、相手が判断しやすい文章に整えることが重要です。

依頼メールでは「お決めください」より「ご検討のうえ、お知らせください」がやわらかい表現になります。

件名 納品日程に関するご確認のお願い

いつもお世話になっております。

恐れ入りますが、候補日程をご確認のうえ、ご都合のよい日をお選びいただけますでしょうか。

ご決定いただけましたら、今週金曜日までにご返信いただけますと幸いです。

「ご決定ください」は誤りではありませんが、相手との関係性によっては事務的に聞こえることがあります。

初めて連絡する相手や重要顧客には、「ご検討いただけますと幸いです」「ご意向をお聞かせください」を選ぶと穏やかです。

決定事項の通知に使う表現

決定事項を通知するときは、何を、いつ、どのように決めたのかを明確にします。

曖昧な書き方では、受け手が再確認しなければならず、業務の進行に影響するかもしれません。

決定の背景や今後の対応も添えると、相手が必要な準備を進めやすくなります。

会議の結果、次回の開催日は10月15日に決定いたしました。

詳細な議題につきましては、確定次第あらためてご案内いたします。

このように、「決定いたしました」と「ご案内いたします」を組み合わせると、簡潔ながら丁寧な通知になります。

決定事項を伝えるメールでは、決定内容、決定日、担当者、次の対応を整理すると誤解を防げます。

特に日程や金額、仕様に関する連絡では、本文だけで内容が完結するように記載しましょう。

場面別の敬語表現の一覧表

続いては場面別の敬語表現の一覧表を確認していきます。

会議と社内調整に使う表現

会議では、参加者が決めるのか、責任者が決裁するのかによって言葉を分けます。

全員で意見を出して結論を導く場合には、「協議のうえ決定する」「合意のうえ決定する」が適しています。

責任者が最終的に結論を出す場合には、「ご判断いただく」「ご決裁いただく」と表現します。

状況 使いやすい表現 例文
会議で結論を出す 協議のうえ決定する 次回会議で協議のうえ決定いたします
上司に決裁を求める ご決裁いただく 内容をご確認のうえ、ご決裁をお願いいたします
部長が結論を出す お決めになる 最終方針は部長がお決めになります
判断を保留する 検討を継続する 現時点では決定せず、検討を継続いたします

決裁は権限を持つ人が正式に承認する場面で使う語です。

単に候補を選ぶ意味の「決める」とは異なるため、稟議書や承認依頼では使い分ける必要があります。

日程と予約に使う表現

訪問日、会議日、納品日などを決める場面では、「調整する」「確定する」「設定する」もよく使われます。

相手の予定に配慮する必要があるため、一方的に決定した印象を避けることが大切です。

「日程を決めます」よりも、「日程を調整のうえ確定いたします」と書くと、丁寧で実務的な印象になります。

ご都合を伺ったうえで、打ち合わせ日時を確定いたします。

候補日の中から、ご都合のよい日時をお選びいただけますでしょうか。

ご参加者がそろい次第、会議日時を設定いたします。

このように、日程に関するメールでは「決定」だけにこだわらず、進行状況に合った語を選びましょう。

未確定の段階では「調整」、確定した段階では「確定」を使うと、受け手に状況が正確に伝わります。

採用と契約に使う表現

採用、契約、発注などは、会社の意思決定が関わる重要な場面です。

このような連絡では、「決める」よりも「決定する」「選定する」「締結する」を使うと、正式な文章になります。

採用者を選ぶ場合は「採用を決定する」、委託先を選ぶ場合は「委託先を選定する」、契約を成立させる場合は「契約を締結する」が自然です。

採用、契約、発注に関する連絡では、対象に合う専門的な言い換えを選ぶことが重要です。

「決める」を繰り返すより、選定、決定、締結、確定を使い分けると信頼感につながります。

「決める」の言い換え表現

続いては「決める」の言い換え表現を確認していきます。

正式な決定を示す表現

社外向けのメールでは、「決定する」がもっとも基本的な言い換えです。

方針、担当、予算、開催日など、組織として結論を出した内容に使えます。

より公的な響きを持たせたい場合には、「正式に決定する」「決定いたしました」とするとよいでしょう。

「決定」は、検討を終えて結論が確定した状態を表す語です。

新しい運用方針を正式に決定いたしました。

検討の結果、貴社へ発注することを決定いたしました。

本件の担当者は営業部の田中に決定しております。

比較や選択を示す表現

複数の候補から一つを選ぶ場面では、「選ぶ」や「選定する」が便利です。

「選定」は、基準に沿って適切な対象を選び出す意味を持つため、業者、製品、候補者などとの相性がよい表現です。

相手に選択を依頼する場合は、「お選びください」よりも「お選びいただけますでしょうか」が丁寧です。

言い換え 主な対象 使用例
選定する 業者、商品、委託先 複数社の中から委託先を選定いたします
選択する プラン、方法、候補 ご希望のプランを選択してください
採択する 提案、案、制度 ご提案内容を採択いたしました
決裁する 稟議、予算、申請 申請内容を決裁いたしました

「採択」は提案や案を取り上げて採用する場合に使われます。

一般的な選択に使うと硬く感じられるため、用途を限定するのがよいでしょう。

予定や条件を固める表現

日程、価格、仕様などを固める場合には、「確定する」「設定する」「取り決める」が使えます。

「確定する」は変更の余地が少なくなった状態を示し、「設定する」は自社側で日時や条件を設ける際に使います。

「取り決める」は、双方が話し合ってルールや条件を定める場面に適しています。

契約条件のように双方の合意が必要な事項には「取り決める」が自然です。

納品日は10月15日で確定いたしました。

受付開始時刻を午前9時に設定いたします。

支払条件については、事前に取り決めた内容に沿って対応いたします。

敬語表現の注意点

続いては敬語表現の注意点を確認していきます。

二重敬語を避ける意識

「お決めになられる」は、「お」と「なられる」によって敬意を重ねた二重敬語です。

相手を丁寧に扱いたい気持ちから生まれやすい表現ですが、ビジネスメールでは「お決めになる」にとどめましょう。

同じように、「ご決定になられました」より「ご決定になりました」のほうが自然です。

敬語は重ねるほど丁寧になるわけではなく、適切な形を選ぶことが大切です。

「させていただく」の多用

「決めさせていただきます」は便利な一方で、使いすぎると回りくどい印象になります。

自社の判断だけで進める内容なら、「決定いたします」「決定します」で十分です。

相手の承諾を得て決める場合や、相手の配慮によって行動できる場合に限って、「させていただく」を使うとよいでしょう。

不自然になりやすい例 弊社で日程を決めさせていただきます。

自然な例 弊社で日程を決定いたします。

配慮が伝わる例 皆さまのご希望を踏まえ、日程を決定させていただきます。

後者には、相手の希望を受けて決定するという背景があります。

この背景があるかどうかで、表現の自然さは大きく変わります。

主体を曖昧にしない書き方

「決定いたしました」だけでは、誰が決めたのかが伝わらない場合があります。

特に社外向けの連絡では、主体を補うことで責任の所在や手続きの状況を明確にできます。

「弊社内で協議のうえ決定いたしました」「担当部署にて決定いたしました」のように、必要な範囲で主体を書き添えましょう。

誰が決めたのかを示すことは、敬語の正しさと同じくらい実務では重要です。

「決める」の敬語のまとめ

「決める」の敬語は、決定する人物によって使い分けます。

上司や取引先が決める場合は「お決めになる」「ご決定になる」を使い、自分や自社が決める場合は「決定いたします」が基本です。

相手に判断を依頼するメールでは、「ご検討のうえ、お知らせください」「お選びいただけますでしょうか」とすると、やわらかい印象になります。

正式なビジネスメールでは、「決める」を「決定する」「選定する」「確定する」へ言い換えると、内容に合った表現を選びやすくなるでしょう。

二重敬語や「させていただく」の多用に注意しながら、相手、場面、決定の段階に応じた言葉を使うことが大切です。