この記事では、Excelで文字列の途中にハイフンを挿入する方法を解説します。
郵便番号や携帯電話番号などを例に、関数や書式設定を使った具体的なテクニックを紹介します。
ポイントは以下の3つです。
・LEFT、RIGHT、LENを組み合わせて文字列を分割しハイフンを挿入する
・書式設定の「ユーザー定義」でハイフン付きの表示形式を作成する
・電話番号など他の用途にも同じ方法が応用できる
7桁や11桁の数字が並ぶと読みにくいですが、ハイフンを入れるだけでずいぶんスッキリします。ぜひマスターして日々の業務に役立ててください。
エクセルで郵便番号7桁にハイフンを入れ3桁と4桁に分ける方法【LEFT、RIGHT、LEN関数の組み合わせ】
まずは身近な例として、7桁の郵便番号にハイフンを入れて3桁と4桁に区切る方法を見ていきましょう。
次のように、A列には郵便番号の元データ(7桁の数字)が入力されているとします。
これをもとに、B2セルに以下の数式を入力します。
=LEFT(A2,3)&”-“&RIGHT(A2,4)
この数式の意味は次の通りです。
– LEFT(A2,3):A2セルの左から3文字分を取り出す
– &”-“&:ハイフン”-“と連結する
– RIGHT(A2,4):A2セルの右から4文字分を取り出す
つまり、7桁の郵便番号を前から3桁と後ろから4桁に分け、間にハイフンを挟んで連結しているのです。
実際にB2セルでEnterキーを押すと、「123-4567」のようにハイフン区切りの郵便番号が表示されます。
あとは、B2セルをダブルクリックするか下方向にドラッグすれば、一気に全行の郵便番号にハイフンを付けられます。
数式は複雑に見えるかもしれませんが、LEFT関数とRIGHT関数で文字列を分割し、&で連結するだけのシンプルな処理です。
慣れてしまえばこの方法は極めて合理的で、応用の効く便利テクニックだと言えます。
エクセルで文字間にハイフンを入れる方法【書式設定で編集する】
「123-4567」のようなハイフン付き郵便番号を、セルの書式設定機能で作成することもできます。
A列の任意のセルを選択し、リボンメニューから「ホーム」タブ→「セルの書式設定」アイコン→「ユーザー定義」を開きます。
「種類」には、次のような書式を入力します。
000″-“0000
0は数値を表すワイルドカードで、この例では3桁-4桁のハイフン区切り形式を指定しています。
書式を設定したらOKボタンで確定し、A列の数値が自動的にハイフン付き表記に変わることを確認してください。
数式とは異なり、あくまで表示上の変更なので元のセルの値は7桁の数値のままです。
入力の手間は省けますが、文字列としての利用はできないので、用途に合わせて使い分けるのがよいでしょう。
携帯電話番号の場合【LEFT、RIGHT、LEN関数】
携帯電話番号など、より長い桁数の数字にもハイフンを入れる方法を確認しておきましょう。
例えば次のような11桁の携帯番号データがあるとします。
これを「123-4567-8901」のような市外局番-市内局番-加入者番号形式にするには、LEFT関数、MID関数、RIGHT関数を組み合わせます。
B2セルに以下の数式を入力し、Enterキーを押してみてください。
=LEFT(A2,3)&”-“&MID(A2,4,4)&”-“&RIGHT(A2,4)
各関数の役割は次の通りです。
– LEFT(A2,3):市外局番(123)
– MID(A2,4,4):4文字目から4文字分を取り出し(4567)
– RIGHT(A2,4):加入者番号下4桁(8901)
これらをハイフンで連結することで、3桁-4桁-4桁の携帯番号形式が完成します。
また、関数を直接入力しなくても、書式設定の「ユーザー定義」に「000″-“0000”-“0000」と入力すれば同じ結果が得られます。
まとめ ExcelでLEFT、MID、RIGHT関数や書式設定で文字列の途中にハイフンを挿入する方法
以上、ExcelでLEFT、MID、RIGHT関数や書式設定を使って、文字列の途中にハイフンを挿入する方法をご紹介しました。
単に見栄えを整えるだけでなく、データの区切りを明確にしたり、利用用途に合わせて体裁を整えたりと、様々な局面で役立つテクニックです。
ハイフンの位置や個数を変えるだけで、クレジットカード番号や西暦日付など、あらゆる文字列を思いのままに整形できるようになるでしょう。
ぜひこの機会に数式と書式設定、両方の使い方をマスターしてくださいね。