科学・計算関連

同位角が等しければ平行の証明は?証明方法を解説!(中2数学:平行線になる条件:逆の証明:中学生向けなど)

当サイトでは記事内に広告を含みます
技術ブログ特化メルマガはこちら

中学2年生の数学で学ぶ平行線と角の関係。その中でも「同位角が等しければ平行である」という定理は、図形の証明問題で頻繁に使われる重要な性質です。

平行線の性質には「平行線ならば同位角が等しい」という基本定理がありますが、その逆である「同位角が等しければ平行線になる」という命題も成り立ちます。この逆の関係を理解し、証明で正しく使えるようになることが、図形問題を解く上で非常に重要なのです。

しかし、同位角の見つけ方や、証明の書き方に悩む中学生も多いでしょう。どのような手順で証明を進めればよいのか、どんな場面でこの定理を使うべきなのか、具体的な方法を知りたいと思いませんか。

この記事では、同位角が等しければ平行になることの証明方法を、基礎から丁寧に解説していきます。同位角の定義や見分け方、平行線になる条件、そして実際の証明の書き方まで、中学生にもわかりやすく説明していきますので、図形の証明が苦手な方も安心して学習できる内容となっています。

同位角が等しければ2直線は平行になる

それではまず同位角が等しければ平行になるという定理の基本について解説していきます。

2つの直線が1つの直線と交わるとき、同位角が等しければ、その2直線は平行であるという性質が成り立ちます。これは平行線の判定条件として、図形の証明問題で最もよく使われる定理の1つです。

まず用語を整理しておきましょう。2つの直線を横切る直線のことを「横断線」または「切断線」と呼びます。この横断線と2つの直線が交わってできる8つの角の中で、同じ位置にある角を「同位角」というのです。

同位角とは、2直線と横断線によってできる角のうち、横断線に対して同じ側にあり、かつ2直線に対しても同じ側にある角の組のことです。

例えば、直線ℓとmがあり、それらを横断線nが交わっているとします。横断線nの上側で直線ℓの右側にできる角と、横断線nの上側で直線mの右側にできる角は同位角の関係にあるのです。

【同位角が等しければ平行の定理】

2直線ℓ、mと横断線nがあるとき

∠a = ∠b(同位角が等しい)ならば

ℓ // m(2直線は平行)

この定理は、平行線の性質「平行ならば同位角が等しい」の逆にあたります。元の命題とその逆の命題が両方とも真であることは、数学では珍しいケースですが、平行線と同位角の関係では両方が成り立つのです。

この定理を使うことで、角度の情報から2つの直線が平行であることを示すことができます。つまり、平行であることを証明したいときに使える強力な道具となるのです。

同位角の定義と見分け方のポイント

続いては同位角の定義と見分け方を確認していきます。

同位角とは何か

それではまず、同位角の正確な定義について解説していきます。

同位角は、2つの直線が1つの横断線と交わることでできる角の中で、特定の位置関係にある角の組のことを指します。具体的には、横断線を基準として同じ側にあり、かつそれぞれの直線に対しても同じ側にある角が同位角なのです。

図形的に説明すると、2直線と横断線によって8つの角ができます。この8つの角のうち、「横断線の上側かつ右側」と「横断線の上側かつ右側」のように、位置が対応している角の組が同位角となります。

【同位角の組の例】

直線ℓとmを横断線nが交わるとき

・横断線の上側で右側の角同士

・横断線の上側で左側の角同士

・横断線の下側で右側の角同士

・横断線の下側で左側の角同士

これらがそれぞれ同位角の組になります

同位角は全部で4組存在します。どの組も、2つの直線が平行ならば等しくなり、逆に等しければ2つの直線は平行になるのです。

同位角と錯角の違い

次に、同位角と似た概念である錯角との違いについて確認していきます。

錯角も同位角と同様に、2直線と横断線によってできる角の関係ですが、位置の取り方が異なります。錯角は横断線に対して反対側にあり、かつ2直線の内側にある角の組のことを指すのです。

角の種類 位置関係 組の数 平行との関係
同位角 横断線に対して同じ側 4組 等しい ⇔ 平行
錯角 横断線に対して反対側 2組 等しい ⇔ 平行

同位角は「同じ位置」にある角、錯角は「交錯した位置」にある角と覚えるとわかりやすいでしょう。どちらも平行線の判定に使えますが、問題によって使いやすい方を選ぶことが大切です。

【同位角と錯角の使い分け】

同位角を使う場合:横断線の同じ側にある角が等しいとわかっているとき

錯角を使う場合:横断線の反対側にある角が等しいとわかっているとき

証明問題では、与えられた条件や図形の形に応じて、同位角と錯角のどちらを使うべきか判断する必要があります。両方の性質をしっかり理解しておくことが重要なのです。

同位角を見つける実践的な方法

最後に、図形の中から同位角を正確に見つける方法について見ていきましょう。

同位角を見つけるには、まず横断線を特定し、その横断線を基準にして角の位置を確認するというステップを踏むことが効果的です。慣れないうちは、次のような手順で考えてみましょう。

【同位角の見つけ方の手順】

手順1:2つの直線を見つける(平行かどうか調べたい直線)

手順2:それらを横切る横断線を特定する

手順3:横断線の上側か下側か、どちらを見るか決める

手順4:その側で、それぞれの直線の右側(または左側)の角を確認

手順5:位置が対応している角が同位角

図形に角の記号(∠a、∠bなど)がついている場合は、それぞれの角が横断線に対してどちら側にあるか、直線に対してどちら側にあるかを確認していきます。

慣れてくると、図形を見ただけで「この角とこの角が同位角だな」と瞬時に判断できるようになるでしょう。練習を重ねることで、同位角を見つける力が自然と身についていくのです。

同位角を見つけるコツは、横断線を基準に考えること。横断線の同じ側で、同じ位置にある角を探しましょう。

同位角が等しければ平行の証明方法

続いては同位角が等しければ平行であることの証明方法を確認していきます。

基本的な証明の流れと書き方

それでは、証明の基本的な流れと書き方について解説していきます。

「同位角が等しければ平行」という定理を使った証明は、同位角が等しいことを示してから、平行であると結論づけるという流れになります。証明を書く際には、論理的な順序を守ることが重要です。

【証明の基本的な流れ】

手順1:与えられた条件を確認する

手順2:同位角が等しいことを示す

手順3:「同位角が等しいから」という理由を明記

手順4:2直線が平行であると結論づける

具体的な証明の書き方を見てみましょう。例えば、「∠ABCと∠DEFが同位角であり、∠ABC = ∠DEFのとき、直線ℓとmは平行であることを証明せよ」という問題があったとします。

【証明の例】

(証明)

∠ABCと∠DEFは、直線ℓとmに対する横断線の同位角である。

与えられた条件より、∠ABC = ∠DEF

同位角が等しいから、ℓ // m

(証明終わり)

証明を書く際のポイントは、必ず「同位角が等しいから」という理由を書くことです。理由を省略してしまうと、論理的な証明として不完全になってしまうでしょう。

角度計算を含む証明問題

次に、角度の計算が必要な証明問題について確認していきます。

実際の問題では、同位角が等しいことを示すために、いくつかの角度を計算してから等しいことを確認する必要がある場合が多いでしょう。三角形の内角の和や対頂角の性質などを使いながら、角度を求めていきます。

【角度計算を含む証明の例】

問題:△ABCで∠A = 60°、∠B = 70°とする。点Dを辺BCの延長上にとり、∠ACD = 110°とする。このとき、AB // CDであることを証明せよ。

(証明)

△ABCにおいて、∠A + ∠B + ∠ACB = 180°より

∠ACB = 180° – 60° – 70° = 50°

∠BCD = 180° – ∠ACB = 180° – 50° = 130°(平角)

いや、∠ACD = 110°が与えられているので

∠ACB = 180° – ∠ACD = 180° – 110° = 70°

∠ACBと∠Bは錯角の関係にあり、∠ACB = ∠B = 70°

錯角が等しいから、AB // CD

このように、与えられた角度から必要な角度を計算し、同位角(または錯角)が等しいことを示してから、平行であると結論づけるのです。

よく使う性質 内容
三角形の内角の和 3つの内角の和は180°
対頂角 対頂角は等しい
平角 一直線上の角は180°
外角 外角は隣り合わない2つの内角の和

複雑な図形での証明テクニック

最後に、複雑な図形での証明テクニックについて見ていきましょう。

複数の直線や三角形が組み合わさった複雑な図形では、どの2直線の平行を示すべきか、どの角が同位角になるかを正確に把握することが重要です。図形を整理しながら証明を進めていきましょう。

【複雑な図形での証明のコツ】

コツ1:証明したい平行線を明確にする

コツ2:その2直線を横切る横断線を見つける

コツ3:横断線と2直線でできる角に印をつける

コツ4:同位角または錯角の関係にある角を特定する

コツ5:それらの角が等しいことを示す

図形が複雑な場合は、補助線を引くことで見やすくなることもあります。また、一度に全てを証明しようとせず、必要な部分だけに注目することも大切でしょう。

複雑な図形では、図に角度や等しい印をつけながら進めると、論理的な流れが見えやすくなります。丁寧に書き込んでいくことが証明成功のカギです。

証明問題では、途中の計算や論理展開を省略せず、一つひとつのステップを明確に書くことが求められます。採点者が理解できるように、わかりやすく書くことを心がけましょう。

平行線になる他の条件との関係

続いては平行線になる他の条件との関係を確認していきます。

錯角が等しければ平行

それでは、錯角を使った平行の条件について解説していきます。

「錯角が等しければ平行」という定理も、同位角の場合と同じく、平行線を判定するための重要な条件の1つです。2直線と横断線によってできる錯角が等しいとき、その2直線は平行になります。

【錯角が等しければ平行の定理】

2直線ℓ、mと横断線nがあるとき

∠c = ∠d(錯角が等しい)ならば

ℓ // m(2直線は平行)

同位角と錯角は、どちらを使っても平行を示すことができます。問題によって、どちらが使いやすいかを判断することが大切でしょう。図形の中で等しい角の位置関係を見て、同位角か錯角かを判断します。

証明の書き方も同位角の場合とほぼ同じで、「錯角が等しいから」という理由を明記して、平行であると結論づけるのです。

同側内角の和が180°なら平行

次に、同側内角を使った平行の条件について確認していきます。

同側内角とは、2直線と横断線によってできる角のうち、横断線に対して同じ側にあり、かつ2直線の間(内側)にある角の組のことです。この同側内角の和が180°になれば、2直線は平行になります。

【同側内角の和が180°なら平行】

2直線ℓ、mと横断線nがあるとき

∠e + ∠f = 180°(同側内角の和が180°)ならば

ℓ // m(2直線は平行)

平行の条件 角の関係 使いやすい場面
同位角が等しい ∠a = ∠b 横断線の同じ側に等しい角があるとき
錯角が等しい ∠c = ∠d 横断線の反対側に等しい角があるとき
同側内角の和が180° ∠e + ∠f = 180° 2つの角の和が与えられているとき

同側内角の条件は、他の2つと比べて少し複雑ですが、問題によってはこれが最も使いやすい場合があります。3つの条件を全て理解しておくことで、様々な問題に対応できるようになるでしょう。

平行の条件を使い分けるポイント

最後に、3つの平行条件を使い分けるポイントについて見ていきましょう。

どの条件を使うべきかは、与えられた情報や図形の形によって判断します。問題文や図形をよく見て、最も自然に証明できる方法を選ぶことが大切です。

【条件の選び方のガイドライン】

同位角を使う:横断線の同じ側で、等しい角または同じ角度の角が見つかるとき

錯角を使う:横断線の反対側で、等しい角または同じ角度の角が見つかるとき

同側内角を使う:2つの角の和が180°であることがわかるとき

実際の証明問題では、同位角と錯角のどちらかを使うことが多いでしょう。同側内角の条件は、特殊な問題で威力を発揮します。

どの条件を使っても証明できる場合は、自分が最も理解しやすい方法を選びましょう。正解は一つではありません。

証明では論理的な正確さが最も重要ですが、同時にわかりやすさも大切です。自分が納得できる方法で、明確に説明できる証明を目指しましょう。

まとめ

同位角が等しければ2直線は平行になるという定理は、図形の証明問題で非常に重要な役割を果たします。この定理を使うことで、角度の情報から直線の平行関係を示すことができるのです。

同位角とは、2直線と横断線によってできる角のうち、横断線に対して同じ側にあり、同じ位置にある角の組のことです。同位角を正確に見つけられるようになることが、証明成功の第一歩となるでしょう。

証明を書く際には、同位角が等しいことを示してから、「同位角が等しいから」という理由を明記し、平行であると結論づけます。この論理的な流れを守ることで、正確で説得力のある証明が完成するのです。

平行線を示す条件には、同位角の他にも錯角や同側内角を使う方法があります。問題に応じて最適な条件を選び、的確に証明できる力を身につけることが大切です。

図形の証明は練習を重ねることで、確実に上達していきます。同位角の見つけ方や証明の書き方をしっかりマスターして、自信を持って証明問題に取り組めるようになりましょう。