数学の組み合わせで「11C6」を計算する場面に遭遇したとき、正確な答えを導き出す自信はありますか。11個のものから6個を選ぶ組み合わせの計算ですが、実は効率的な解き方があります。
さらに興味深いことに、11C6と11C5は全く同じ答えになるという性質があるのです。一見すると選ぶ個数が違うのに、なぜ同じ値になるのでしょうか。
本記事では、11C6の計算方法と答えについて、公式を使った具体的な手順から、11C5との関係性、そして計算を効率化するコツまで詳しく解説していきます。組み合わせの対称性という重要な概念を理解することで、様々な問題に応用できる力が身につくでしょう。
11C6の答えは462!11C5と同じ値になる理由
それではまず、11C6の答えと、なぜ11C5と同じになるのかについて解説していきます。
11C6の計算結果は462
11C6を組み合わせの公式で計算すると、答えは462になります。
これは11個のものから6個を選ぶ組み合わせが462通りあることを意味しています。例えば、11種類のメニューから6品を選ぶ方法や、11人のメンバーから6人のチームを作る場合の数など、実生活でも様々な場面で応用できる計算です。
この462という数値は、後ほど詳しく説明する組み合わせの公式を使って正確に求めることができます。
11C5も同じく462という結果
驚くべきことに、11C5を計算しても同じ462という答えになります。
11C5 = 462
つまり、11C6 = 11C5
11個から6個を選ぶ組み合わせと、11個から5個を選ぶ組み合わせが同じ数になるというのは、直感に反するように感じるかもしれません。しかし、これには明確な数学的理由があり、組み合わせの重要な性質の一つとなっているのです。
この性質を理解すれば、計算の手間を大幅に減らすことができるでしょう。
なぜ11C6と11C5が等しいのか
11C6と11C5が等しくなる理由は、「選ぶ」と「選ばない」が表裏一体の関係だからです。
11個から6個を選ぶ
= 11個のうち5個を選ばずに残す
= 11個から5個を選ぶ(残す方を選択)
したがって、11C6 = 11C5
11個のものから6個を選ぶということは、裏返せば5個を選ばないということです。「どの6個を選ぶか」を決めることと「どの5個を残すか」を決めることは、同じ分け方を異なる角度から見ているに過ぎません。
この対称性は、一般的にnCr = nC(n-r)という公式で表されます。11C6の場合、n=11、r=6なので、11C6 = 11C(11-6) = 11C5となるのです。
11C6の計算方法を公式から丁寧に理解する
続いては、11C6の具体的な計算方法を段階的に確認していきます。
組み合わせの基本公式を適用する
組み合わせの計算には、次の公式を使います。
n:全体の個数
r:選ぶ個数
!:階乗(その数から1まで順に掛ける)
11C6の場合、n=11、r=6を公式に代入して計算していきます。階乗の記号「!」は、その数から1までのすべての整数を掛け合わせることを意味しているでしょう。
例えば、6! = 6 × 5 × 4 × 3 × 2 × 1 = 720となります。
11C6を実際に計算する詳細手順
11C6を公式に当てはめて、ステップごとに計算してみましょう。
= 11! ÷ (6! × 5!)
【各階乗の値】
11! = 39,916,800
6! = 720
5! = 120
【計算】
11C6 = 39,916,800 ÷ (720 × 120)
= 39,916,800 ÷ 86,400
= 462
このように計算すると、11C6 = 462という答えが得られます。ただし、39,916,800という非常に大きな数を扱うため、実際にはもっと効率的な計算方法があります。
次に紹介する約分のテクニックを使えば、より簡単に答えを導き出せるでしょう。
効率的な計算方法で手間を削減
11!を全部計算せず、途中で約分する方法を使うと効率的です。
= (11 × 10 × 9 × 8 × 7 × 6!) ÷ (6! × 5!)
【6!を約分】
= (11 × 10 × 9 × 8 × 7) ÷ 5!
= (11 × 10 × 9 × 8 × 7) ÷ 120
【計算】
= 55,440 ÷ 120
= 462
分子と分母の共通部分を約分することで、扱う数字を大幅に小さくできます。さらに、計算の途中でも小刻みに約分していけば、より計算しやすくなるでしょう。
例えば、10と120の中の10を先に約分するなど、工夫次第でさらに効率化できます。
11C6=11C5となる数学的証明と具体例
続いては、11C6と11C5が等しくなる理由を、数学的証明と具体例の両面から確認していきます。
nCr=nC(n-r)の対称性を証明する
組み合わせには、nCr = nC(n-r)という重要な対称性があります。
nCr = n! ÷ (r! × (n-r)!)
nC(n-r) = n! ÷ ((n-r)! × (n-(n-r))!)
= n! ÷ ((n-r)! × r!)
分母のr!と(n-r)!の順序が入れ替わっただけなので、
nCr = nC(n-r)が成り立つ
この証明により、11C6 = 11C(11-6) = 11C5が数学的に保証されます。掛け算には交換法則があるため、r! × (n-r)!と(n-r)! × r!は同じ値になるのです。
したがって、選ぶ個数がrでもn-rでも、結果は必ず同じになるでしょう。
具体的な場面で対称性を理解する
11C6と11C5が等しくなる理由を、日常的な例で考えてみましょう。
11人の社員から、プロジェクトチームの6人を選ぶ場合
視点1:チームに入る6人を選ぶ → 11C6通り
視点2:チームに入らない5人を選ぶ → 11C5通り
どちらの視点でも、結果として同じチーム編成になる。
「6人をチームに入れる」という決め方と、「5人をチームから外す」という決め方は、最終的に同じ人員配置を作り出します。別の例として、11個のアイスクリームから6個を購入する場合、「どの6個を買うか」を決めることと「どの5個を残すか」を決めることは同義なのです。
この直感的な理解が、11C6 = 11C5という等式の本質を表しているでしょう。
パスカルの三角形で視覚的に確認
パスカルの三角形を使うと、対称性が一目で理解できます。
| 組み合わせ | 対応する組み合わせ | 値 |
|---|---|---|
| 11C0 | 11C11 | 1 |
| 11C1 | 11C10 | 11 |
| 11C2 | 11C9 | 55 |
| 11C3 | 11C8 | 165 |
| 11C4 | 11C7 | 330 |
| 11C5 | 11C6 | 462 |
パスカルの三角形は完全に左右対称の構造を持っています。11段目の値を並べると、1-11-55-165-330-462-462-330-165-55-11-1となり、中心の462を軸に対称であることがわかるでしょう。
これは組み合わせの対称性を視覚的に示す美しい例となっています。
11C6の計算における実践的テクニックと覚え方
続いては、11C6のような組み合わせを効率的に計算するための実践的なコツを確認していきます。
小さい方のrで計算する効率化の原則
11C6を計算する場合、11C5に変換してから計算する方が効率的です。
| 計算方法 | 分子の計算 | 分母の計算 | 効率 |
|---|---|---|---|
| 11C6で計算 | 11×10×9×8×7×6 | 6! = 720 | ○ |
| 11C5で計算 | 11×10×9×8×7 | 5! = 120 | ◎ より簡単 |
11C6の場合、r=6よりもn-r=5の方が小さいため、11C5として計算した方が掛け算の回数が少なくなります。一般的に、r > n/2のときはnC(n-r)に変換してから計算すると良いでしょう。
11C8なら11C3に、11C9なら11C2に変換することで、計算の手間を大幅に削減できます。
階乗の途中約分で計算を簡略化
大きな階乗を扱うときは、計算の途中で約分していくテクニックが有効です。
11C5 = (11 × 10 × 9 × 8 × 7) ÷ (5 × 4 × 3 × 2 × 1)
【約分のコツ】
・10 ÷ 5 = 2
・8 ÷ 4 = 2
・9 ÷ 3 = 3
= (11 × 2 × 3 × 2 × 7) ÷ (2 × 1)
= (11 × 2 × 3 × 2 × 7) ÷ 2
= 11 × 3 × 2 × 7
= 11 × 42
= 462
このように途中で約分していくことで、扱う数字を小さく保ちながら計算できます。最終的な掛け算も11 × 42程度に収まるため、暗算でも十分に可能でしょう。
慣れてくれば、自分なりの効率的な約分のルートを見つけられるようになります。
対称性を利用した検算と時短テクニック
対称性の知識は、計算ミスの発見や時短に役立ちます。
・11C4 = 330を知っていれば、11C7 = 330と即答できる
・11C6を計算したら、11C5も同じ462だと確信できる
・11C3 = 165なら、11C8 = 165も自動的にわかる
また、計算結果を検証する際にも対称性が使えます。もし11C5を計算して462、11C6を計算して異なる値が出たら、どちらかの計算に誤りがあることがすぐにわかるでしょう。
さらに、試験などで時間が限られている場合、nCrとnC(n-r)のうち小さい方だけを計算し、もう一方は対称性から答えを導くという時短テクニックも有効です。
まとめ
11C6の計算方法と答えについて、詳しく解説してきました。
11C6の答えは462であり、組み合わせの公式nCr = n! ÷ (r! × (n-r)!)を使って計算できます。具体的には、11C6 = 11! ÷ (6! × 5!) = (11 × 10 × 9 × 8 × 7) ÷ 120 = 462となります。
そして最も重要なポイントは、11C6と11C5が同じ値462になるということです。これは組み合わせの対称性nCr = nC(n-r)によるもので、11個から6個を選ぶことと5個を選ぶ(または6個を残す)ことが、結果として同じ組み合わせを作るためです。
計算を効率化するコツとしては、r > n/2の場合はnC(n-r)に変換してから計算する方法、階乗を途中で約分しながら計算する方法、そしてパスカルの三角形や対称性を活用する方法があります。特に11C6の場合は11C5として計算した方が、掛け算の回数が少なくて済むでしょう。
組み合わせの対称性を理解することで、計算効率が上がるだけでなく、計算ミスの発見や答えの推測も容易になります。この基本的な性質をしっかり押さえておくことが、確率や場合の数の問題を素早く正確に解くための鍵となるのです。