組み合わせの計算の中でも、11C4は実践的な問題で非常に重要な位置を占めています。「11個から4個を選ぶ組み合わせ」という設定は、確率問題や場合の数の問題で頻繁に登場するパターンです。
「11C4の計算が複雑で分からない」「答えはどうやって求めるの?」「11C7と同じって本当?なぜそうなるの?」こうした疑問を持つ方は多いでしょう。4個選ぶとなると、計算の桁が増えて難しく感じるかもしれません。
しかし安心してください。公式と計算のコツを押さえれば、誰でも正確に答えを導き出せます。さらに、11C7との対称性を理解すれば、計算の効率が飛躍的に向上するのです。
本記事では、11C4の計算方法と答えを基礎から丁寧に解説します。組み合わせの公式の使い方、効率的な約分テクニック、11C7との対称性、そして実践的な覚え方まで、確率・場合の数を得意分野にするための情報を網羅的にお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。
11C4の答えと基本的な計算方法
それではまず、11C4の答えと基本的な計算方法について解説していきます。
11C4の答えは330
11C4は「11個の異なるものの中から4個を選ぶ組み合わせの総数」を意味し、答えは330です。
計算方法は以下の通りです。
公式:nCr = n! / (r! × (n-r)!)
11C4 = 11! / (4! × 7!)
= (11 × 10 × 9 × 8) / (4 × 3 × 2 × 1)
= 7,920 / 24
= 330
この計算では、選ぶ順番は考慮しないという点が重要です。「A、B、C、Dを選ぶ」という組み合わせは、並べる順番に関係なく1通りとしてカウントします。
11C4が使われる具体的な状況
11C4は日常生活や試験問題でよく見られます。具体例を見てみましょう。
・11人のチームから4人のプロジェクトメンバーを選ぶ
・11種類のトッピングから4つを選んでピザを注文する
・11枚のカードから4枚を同時に引く
・11科目から4科目を選択して受講する
・11個の商品から4個をセットで購入する
いずれの場合も、「A、B、C、Dを選ぶ」ことと「D、C、B、Aを選ぶ」ことは同じ組み合わせとして扱います。順序は関係ないため、組み合わせ(C)を使用するのです。
もし「11人から代表、副代表、会計、書記を選ぶ」のように役職が決まっていれば、順番が重要になるため順列(P)を使います。問題文から順序の有無を判断することが、正しい公式選択の鍵でしょう。
簡単な覚え方:nC4の公式
11C4のような「4個選ぶ組み合わせ」には、便利な公式があります。
nC4 = n(n-1)(n-2)(n-3) / 24
11C4の場合:
11C4 = 11 × 10 × 9 × 8 / 24 = 7,920 / 24 = 330
この公式を覚えておけば、どんなnでも4個選ぶ組み合わせを素早く計算できます。分母の24は4!=24から来ていることも理解しておきましょう。
11C4の詳しい計算手順
続いては、11C4の詳しい計算手順を確認していきます。
階乗を使った計算の進め方
11C4を階乗の定義に従って計算してみましょう。
11! = 11 × 10 × 9 × 8 × 7!
7! = 7 × 6 × 5 × 4 × 3 × 2 × 1
4! = 4 × 3 × 2 × 1 = 24
11C4 = (11 × 10 × 9 × 8 × 7!) / (24 × 7!)
ここで7!が分子と分母で約分できます。
11C4 = (11 × 10 × 9 × 8) / 24
= 7,920 / 24
= 330
この約分のテクニックを使えば、大きな階乗を計算する必要がありません。
効率的な計算と約分のコツ
実際の計算では、途中で約分するとさらに効率的です。
(11 × 10 × 9 × 8) / (4 × 3 × 2 × 1)
約分のポイント:
・8と4で約分 → 2と1
・9と3で約分 → 3と1
すると:
(11 × 10 × 3 × 2) / (1 × 1 × 2 × 1)
= (11 × 10 × 3 × 2) / 2
= 11 × 10 × 3
= 330
| 約分のペア | 元の数 | 約分後 |
|---|---|---|
| 8と4 | 8÷4=2, 4÷4=1 | 2と1 |
| 9と3 | 9÷3=3, 3÷3=1 | 3と1 |
| 2と2 | 2÷2=1, 2÷2=1 | 1と1 |
この約分テクニックを使えば、計算ミスを減らしながら素早く答えを出せます。試験では時間が限られているため、効率的な計算方法を身につけておくことが重要でしょう。
検算方法と答えの確認
計算ミスを防ぐため、答えが正しいか確認する方法を知っておきましょう。
11C4 = 330という答えが妥当かどうか、チェックできます。
1. 11C3 = 165より大きいはず → 330 > 165 ✓
2. 11C5 = 462より小さいはず → 330 < 462 ✓
3. 11C7 = 330と等しいはず(対称性) → 次章で確認
4. 11P4より小さいはず → 330 < 7,920 ✓
このチェックを習慣づけることで、計算ミスを早期に発見できるでしょう。
11C4=11C7となる理由(対称性)
続いては、なぜ11C4と11C7が等しくなるのかを確認していきます。
11C4=11C7という対称性
11C4には重要な性質があります。それは、11C4 = 11C7という対称性です。
| 視点 | 11C4 | 11C7 |
|---|---|---|
| 意味 | 11個から4個を選ぶ | 11個から7個を選ぶ |
| 別の視点 | 11個から7個を選ばない | 11個から4個を選ばない |
| 答え | 330 | 330 |
この関係が成り立つ理由は、対称性の法則によるもの。11個から4個を選ぶことは、同時に7個を選ばないことを意味します。逆に、7個を選ぶことは4個を選ばないことと同じ。
つまり、選ぶ4個と選ばない4個が一対一で対応するため、組み合わせの総数も等しくなるのです。
4個選ぶことと7個選ぶことの完全対応
具体例で考えると、対称性の意味がより明確になるでしょう。A、B、C、D、E、F、G、H、I、J、Kの11人がいるとします。
11C4で「A、B、C、Dを選ぶ」
= 11C7で「E〜Kを選ぶ(A、B、C、Dを選ばない)」
11C4で「H、I、J、Kを選ぶ」
= 11C7で「A〜Gを選ぶ(H、I、J、Kを選ばない)」
11C4で「A、B、C、Dを選ぶ」という1つの組み合わせは、11C7で「E、F、G、H、I、J、Kを選ぶ」という1つの組み合わせと完全に一対一で対応しています。
選ぶ4人と選ばない4人が対応するため、組み合わせの総数も必ず等しくなるわけです。
実際に11C7を計算して確認してみましょう。
11C7 = 11! / (7! × 4!)
= (11 × 10 × 9 × 8) / 24
= 7,920 / 24
= 330
確かに11C4と同じ値になります。
対称性を活用した計算の効率化
対称性の法則は、実際の問題を解く際に非常に強力な武器となります。特にrが大きい場合に活用すると効果絶大です。
原則:r > n/2 のとき、必ずnC(n-r)に変換
理由:
・計算量が減る
・ミスが減る
・時間が短縮される
例:
・11C7 → 11C4(7個→4個の掛け算に削減)
・20C16 → 20C4
・100C96 → 100C4
11C7を直接計算しようとすると、分子が7個の掛け算になり複雑です。しかし11C4に変換すれば、4個の掛け算で済みます。この差は、計算時間と正確性の両面で大きな影響を与えるのです。
11C4の覚え方と実践的活用法
続いては、11C4を確実にマスターし実践で活用するためのポイントを確認していきます。
効率的な覚え方と計算パターン
11C4のような頻出の組み合わせは、計算方法とともに答えも覚えてしまうと便利です。
公式:11C4 = (11 × 10 × 9 × 8) / 24
約分後:11 × 10 × 3 = 330
または:7,920 / 24 = 330と計算
nC4の一般的なパターンも押さえておくとよいでしょう。
| 組み合わせ | 計算式 | 答え |
|---|---|---|
| 5C4 | (5×4×3×2)/24 | 5 |
| 10C4 | (10×9×8×7)/24 | 210 |
| 11C4 | (11×10×9×8)/24 | 330 |
| 20C4 | (20×19×18×17)/24 | 4,845 |
nC4 = n(n-1)(n-2)(n-3)/24という公式を覚えれば、どんなnでも4個選ぶ組み合わせを計算できます。
実際の確率問題での応用例
11C4は、実際の確率・場合の数の問題でどのように使われるのでしょうか。典型的な問題を見てみましょう。
11本のくじの中に当たりが3本ある。この中から4本を同時に引くとき、当たりが2本含まれる確率を求めよ。
解答
全体の場合の数:11C4 = 330通り
当たり2本の選び方:3C2 = 3通り
はずれ2本の選び方:8C2 = 28通り
当たり2本となる場合:3 × 28 = 84通り
確率:84/330 = 14/55
このように、全体の場合の数として11C4を使うパターンが非常に多いのです。
より実践的な例も見てみましょう。
男子7人、女子4人の計11人から、4人のチームを作る。このとき、男子が3人、女子が1人となる選び方は何通りか。
解答
男子3人の選び方:7C3 = 35通り
女子1人の選び方:4C1 = 4通り
全体の選び方:35 × 4 = 140通り
(確認:全パターン11C4 = 330通り)
11C4単体だけでなく、他の組み合わせと組み合わせて使うことが多いのです。基本をしっかり押さえておけば、こうした応用問題にも柔軟に対応できるでしょう。
よくある間違いと確実な対策
11C4の計算でよくある間違いとその対策をまとめました。
ミス1:分母の4!=24を忘れる
× 11×10×9×8 = 7,920
○ 7,920 ÷ 24 = 330
ミス2:約分を間違える
× 約分がうまくいかず計算ミス
○ 8÷4=2、9÷3=3と段階的に約分
ミス3:11C4と11P4を混同
11P4 = 7,920 ≠ 11C4 = 330
ミス4:桁数が増えて計算ミス
○ 途中で約分して数を小さく保つ
これらのミスを防ぐには、計算手順を確立して守ることが重要です。分子を計算→分母を計算→割り算、この順序を徹底しましょう。
また、答えが妥当かチェックする習慣も大切です。11C4なら11C3=165より大きく、11C5=462より小さいはず。330という答えはこの範囲に収まっているので、正しいと判断できます。
まとめ
11C4の計算方法と答えについて、基礎から応用まで詳しく解説してきました。
11C4は「11個から4個を選ぶ組み合わせ」を表し、答えは330です。計算方法は、公式nCr = n!/(r!×(n-r)!)を使い、11C4 = 11!/(4!×7!) = (11×10×9×8)/24 = 7,920÷24 = 330となります。約分テクニックを使えば、8÷4、9÷3と段階的に約分して11×10×3=330と効率的に計算できるのです。
重要なポイントは、対称性の法則により11C4 = 11C7となること。これは「4個を選ぶ」ことと「7個を選ぶ(=4個を選ばない)」ことが完全に対応しているためです。この性質を理解すれば、複雑な計算も効率的に解けるようになるでしょう。
覚え方のコツとしては、nC4 = n(n-1)(n-2)(n-3)/24という公式を覚えること。分母の24は4!=24から来ていることを理解しておけば、忘れにくくなります。また、実際の問題では全体の場合の数として11C4を使うケースや、他の組み合わせと組み合わせて使うケースが多いため、柔軟な応用力を身につけておきましょう。
11C4は組み合わせの実践的な基礎。ここで学んだ計算方法、約分テクニック、対称性の考え方は、より複雑な組み合わせを理解する強固な土台となります。確実にマスターして、確率・場合の数の問題を自信を持って解けるようになりましょう。