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10C1の計算方法や答えは(数学の確率・場合の数・組み合わせ・組み合わせ)? 求め方や覚え方のコツも!10C9と同じ?【なぜ】

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数学の確率や場合の数を学ぶ際、必ず登場するのが「組み合わせ(C)」の計算。中でも10C1は、組み合わせの基礎を理解する上で非常に重要な例題です。

「10個の中から1個を選ぶ組み合わせって、どうやって計算するの?」「10C1と10C9が同じ値になるって本当?」このような疑問を持つ方も多いでしょう。組み合わせの計算は、公式を暗記するだけでは応用が利きません。なぜその答えになるのか、どんな意味があるのかを理解することが大切です。

本記事では、10C1の計算方法と答えを基礎から丁寧に解説します。組み合わせの公式の使い方、10C9との関係性、さらには覚え方のコツまで、数学が苦手な方でも理解できるよう分かりやすくお伝えしていきます。確率・場合の数の問題を解く力が確実に身につく内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

10C1とは?組み合わせの基本を理解しよう

それではまず、10C1とは何を表しているのかについて解説していきます。

組み合わせ(C)の意味と記号の読み方

組み合わせとは、いくつかの異なるものの中から、いくつかを選び出す方法の総数を求める計算です。このとき、選ぶ順番は考慮しません。

記号「nCr」は「n個の中からr個を選ぶ組み合わせの総数」を意味します。読み方は「エヌ・シー・アール」または「コンビネーション」。Cは「Combination(組み合わせ)」の頭文字から来ているのです。

記号の例
・10C1 → 「10個の中から1個を選ぶ組み合わせ」
・10C9 → 「10個の中から9個を選ぶ組み合わせ」
・5C2 → 「5個の中から2個を選ぶ組み合わせ」

数学Aの確率・場合の数の単元で学習する内容ですが、大学入試や資格試験でも頻出の重要テーマ。基本をしっかり押さえておくことが、応用問題を解く鍵となります。

10C1が表す具体的な状況

10C1を日常の状況に置き換えてみましょう。たとえば以下のような場面が考えられます。

状況 10C1の意味
10人のクラスから代表を1人選ぶ 選び方は何通りあるか
10種類のアイスから1つを選ぶ 選択肢は何通りか
10枚のカードから1枚を引く 引き方は何通りあるか
10冊の本から1冊を借りる 借り方は何通りか

いずれの場合も、10個の選択肢から1つだけを選ぶという状況を表しています。直感的に考えても、答えは10通りだと分かるのではないでしょうか。

この「直感で分かる答え」が、実は組み合わせの公式で計算した結果と一致します。公式を使う意味は、もっと複雑な組み合わせ(たとえば100C50など)でも正確に計算できる点にあるのです。

順列(P)との違いを押さえる

組み合わせ(C)と混同しやすいのが順列(P)です。両者の違いをしっかり理解しておきましょう。

順列は「並べる順番を考慮する」計算方法。たとえば10P1は「10個から1個を選んで並べる方法」を意味しますが、1個だけなので並べる順番も何もありません。結果的に10P1=10となり、10C1と同じ値になります。

組み合わせと順列の違い
組み合わせ(C):選ぶ順番は関係ない
順列(P):選ぶ順番も重要
例:AとBの2人を選ぶとき
組み合わせでは「AとB」の1通り
順列では「A→B」と「B→A」の2通り

10C1の場合は1個しか選ばないため、順番を考える余地がありません。そのため10C1=10P1=10となるわけです。しかし、2個以上を選ぶ場合は、組み合わせと順列で答えが変わってくるので注意が必要でしょう。

10C1の計算方法と公式

続いては、10C1の具体的な計算方法を確認していきます。

組み合わせの基本公式

組み合わせの計算には、決まった公式があります。nCrの一般式は以下の通りです。

組み合わせの公式
nCr = n! / (r! × (n-r)!)

ここで「!」は階乗を表す
n! = n × (n-1) × (n-2) × … × 2 × 1

この公式を使えば、どんな組み合わせでも機械的に計算できます。ただし階乗の計算が大きくなると複雑になるため、約分や工夫が必要になることも。

別の表記方法として、以下の式もよく使われます。

nCr = n × (n-1) × (n-2) × … × (n-r+1) / r!

こちらの式は、分子をr個だけ掛け算する形。計算の手間が省けるため、実際の問題ではこちらを使うことが多いでしょう。

10C1の具体的な計算手順

それでは、10C1を実際に公式を使って計算してみましょう。

10C1の計算

公式にn=10、r=1を代入:
10C1 = 10! / (1! × (10-1)!)
= 10! / (1! × 9!)

階乗を展開すると:
10! = 10 × 9 × 8 × 7 × 6 × 5 × 4 × 3 × 2 × 1
9! = 9 × 8 × 7 × 6 × 5 × 4 × 3 × 2 × 1
1! = 1

代入して計算:
10C1 = (10 × 9!) / (1 × 9!)
= 10 / 1
= 10

9!が分子と分母で約分されるため、非常にシンプルな計算になります。別の公式を使えば、さらに簡単です。

10C1 = 10 × (10-1) × … × (10-1+1) / 1!
= 10 / 1
= 10

分子は10から1個だけ掛け算(つまり10のみ)、分母は1!=1。したがって答えは10となるわけです。

階乗を使った計算の進め方

階乗の性質を理解すると、組み合わせの計算がぐっと楽になります。階乗には以下のような特徴があるのです。

階乗の値 計算結果
0! 1(定義)
1! 1
2! 2
3! 6
4! 24
5! 120

10C1の計算では、大きな階乗を約分で消すのがポイント。10!と9!があれば、9!を約分して10だけが残ります。

n! = n × (n-1)!

という関係式を使えば、10! = 10 × 9!と変形できるのです。この性質を活用すれば、複雑に見える計算も驚くほどシンプルになるでしょう。実際、10C1程度なら暗算でも答えが出せます。

10C1=10C9となる理由と対称性の法則

続いては、10C1と10C9が等しくなる理由を確認していきます。

組み合わせの対称性とは

組み合わせには、非常に重要な性質があります。それが対称性の法則です。

組み合わせの対称性
nCr = nC(n-r)

つまり:
・10C1 = 10C9
・10C2 = 10C8
・10C3 = 10C7
・10C4 = 10C6

この法則が成り立つ理由は、「選ぶ」という行為と「選ばない」という行為が表裏一体だからです。10個から1個を選ぶことは、言い換えれば10個から9個を選ばないこと。選ぶ方法と選ばない方法の数は一致するのです。

対称性を知っていると、計算の手間を大幅に削減できます。たとえば100C95を計算する場合、100C5と同じ値なので、5個選ぶ組み合わせとして計算すればよいわけです。

なぜ10C1と10C9が等しいのか

具体例で考えてみましょう。10人の生徒A、B、C、D、E、F、G、H、I、Jがいるとします。

10C1の意味
10人から1人を選ぶ方法
→ A、B、C、D、E、F、G、H、I、Jの10通り

10C9の意味
10人から9人を選ぶ方法
→ Aを選ばない、Bを選ばない、…、Jを選ばないの10通り

10C1で「Aを選ぶ」ことは、10C9で「A以外の9人を選ぶ=Aを選ばない」ことと同じ。つまり選ぶ1人と選ばない1人が対応しているのです。

公式を使って確かめてみましょう。

10C9 = 10! / (9! × 1!)
= (10 × 9!) / (9! × 1)
= 10 / 1
= 10

確かに10C1と同じ答えになります。これは偶然ではなく、数学的に必然の結果なのです。

対称性を活用した計算の工夫

対称性の法則は、実際の問題を解く際に大いに役立ちます。特に大きな数の組み合わせを計算するときに威力を発揮するでしょう。

元の問題 対称性を使った変換 メリット
50C48 50C2に変換 分子の掛け算が2個で済む
100C97 100C3に変換 階乗の計算が簡単になる
20C19 20C1に変換 暗算で答えが出せる

計算時間の短縮だけでなく、計算ミスを防ぐ効果もあります。nCrでrがnの半分より大きい場合は、必ず対称性を使ってrを小さくしてから計算する習慣をつけるとよいでしょう。

試験では時間が限られています。対称性を上手に活用して、効率的に問題を解いていきましょう。

10C1の覚え方のコツと活用法

続いては、10C1を確実に理解し活用するためのコツを確認していきます。

簡単に覚えられるパターン

10C1のような「n個から1個を選ぶ組み合わせ」には、覚えやすいパターンがあります。

nC1の答え
nC1 = n(必ずnと同じ値になる)

理由:n個から1個選ぶ方法はn通りしかない

これは公式を使わなくても、直感的に理解できるはずです。10個のリンゴから1個選ぶなら10通り、100個のボールから1個選ぶなら100通り。

同様に、nC0=1、nCn=1というパターンも覚えておくと便利でしょう。

特殊なパターン
・nC0 = 1(0個選ぶ方法は「何も選ばない」の1通り)
・nC1 = n(1個選ぶ方法はn通り)
・nCn = 1(全部選ぶ方法は1通りだけ)

これらのパターンを覚えておけば、公式を忘れても答えを導き出せます。特に試験中に公式が思い出せなくなったときの保険として、頭の片隅に入れておくとよいでしょう。

実際の問題での使い方

10C1は基礎的な計算ですが、より複雑な確率問題の一部として登場することがよくあります。実際の問題例を見てみましょう。

例題
10人の中から委員長1人と副委員長1人を選ぶ方法は何通りか。ただし同じ人は選べない。

解答
委員長の選び方:10C1 = 10通り
副委員長の選び方:9C1 = 9通り(委員長以外から選ぶ)
全体の選び方:10 × 9 = 90通り

または順列を使って:10P2 = 10 × 9 = 90通り

このように、10C1単体ではなく、他の計算と組み合わせて使われることが多いのです。組み合わせの基本として10C1を理解しておけば、応用問題にも対応できるでしょう。

確率の問題でも頻出です。「10枚のカードから1枚を引いて、それが特定のカードである確率」といった問題では、全体の場合の数として10C1を使います。

よくある間違いと注意点

10C1は簡単に見えて、意外と間違えやすいポイントがあります。特に以下の点に注意しましょう。

間違いの例 正しい考え方
10C1と10P1を混同 結果は同じだが意味が違う
「10個から1個」を10C10と勘違い rは選ぶ個数なので10C1が正解
階乗の約分を忘れる 10!/9!は10になることを覚える
対称性を知らずに10C9を計算 10C1と同じと気づけば早い

特に記号の意味を正確に理解することが重要です。nCrのnは「全体の個数」、rは「選ぶ個数」を表します。問題文をよく読んで、どちらがnでどちらがrかを正確に判断しましょう。

また、組み合わせと順列の使い分けも重要なポイント。「選ぶ順番が関係あるか」を常に意識することで、正しい公式を選択できるようになります。問題文に「並べる」「順番」といったキーワードがあれば順列、「選ぶ」だけなら組み合わせと判断するとよいでしょう。

まとめ

10C1の計算方法と答えについて、基礎から応用まで詳しく解説してきました。

10C1は「10個から1個を選ぶ組み合わせ」を表し、答えは10です。公式nCr = n!/(r!×(n-r)!)に当てはめると、10C1 = 10!/(1!×9!)= 10となります。直感的にも、10個の選択肢から1つを選ぶ方法は10通りしかないと理解できるでしょう。

重要なポイントは、対称性の法則により10C1 = 10C9となること。これは「1個を選ぶ」ことと「9個を選ぶ(=1個を選ばない)」ことが対応しているためです。この性質を理解すれば、計算の工夫や時間短縮が可能になります。

覚え方のコツとしては、nC1 = nという基本パターンを押さえること。そして組み合わせと順列の違い、階乗の約分方法などの基礎をしっかり身につけることが大切です。

10C1は組み合わせの最も基本的な形。ここで学んだ計算方法や考え方は、10C2、10C3といったより複雑な組み合わせを理解する土台となります。確率・場合の数の問題を自信を持って解けるよう、しっかりと基本を固めていきましょう。