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psiからbarへの換算方法は?圧力単位の計算式と換算の考え方を解説!

psiからbarへの換算結果
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psiからbarへの換算方法は?圧力単位の計算式と換算の考え方を解説!

空気圧機器、タイヤ、コンプレッサー、油圧装置などを扱う場面では、psiとbarという異なる圧力単位を目にします。

海外製の仕様書にはpsi、日本の工場設備や空圧機器のカタログにはbarが使われることも多く、数値を取り違えると設定圧力や安全性に影響します。

この記事ではpsiからbarへの換算式、実務で役立つ暗算の目安、絶対圧とゲージ圧の違いまで、計算の考え方を分かりやすく紹介します。

psiからbarへの換算結果

psiからbarへの換算結果

それではまずpsiからbarへの換算結果について解説していきます。

基本となる換算係数

psiはpounds per square inchの略で、1平方インチあたりに加わる力を表す圧力単位です。

barは気圧に近い大きさで扱いやすい単位であり、空気圧や流体機器の分野で広く利用されています。

正確な換算では、1 psiは約0.0689476 barです。

反対に、1 barは約14.5038 psiとなります。

小数点以下まで求める必要がある検査記録や設計計算では、この係数を用いると誤差を小さくできます。

psiからbarへの計算式

bar = psi × 0.0689476

概算ではbar = psi × 0.069として扱う方法も便利です。

たとえば100 psiをbarへ変換する場合、100に0.0689476を掛けます。

計算結果は6.89476 barとなり、通常は使用目的に応じて6.9 bar、または6.89 barと丸めます。

代表的な圧力の換算一覧

頻繁に使う圧力値をあらかじめ把握しておくと、カタログ比較や現場での確認が速くなります。

とくに約14.5 psiが1 barという関係は、実務で覚えておきたい基準です。

psi bar 主なイメージ
10 psi 約0.69 bar 低い空気圧の目安
30 psi 約2.07 bar 軽自動車などのタイヤ圧付近
50 psi 約3.45 bar 中程度の空圧設定
75 psi 約5.17 bar 空圧工具の使用圧力付近
100 psi 約6.89 bar コンプレッサーの一般的な設定域
120 psi 約8.27 bar 高めの供給圧力
145 psi 約10.00 bar 10 barに相当する圧力
200 psi 約13.79 bar 油圧や高圧用途の入口

一覧の数値は四捨五入した概算値です。

安全弁の設定値、耐圧試験の判定値、取引先へ提出する仕様値では、元の単位と有効数字を確認してから計算しましょう。

換算時に押さえる精度の考え方

圧力換算で必要な桁数は、対象となる機器の精度や用途によって変わります。

家庭用タイヤの空気圧を確認する程度なら、0.1 bar単位で考えても大きな問題にならない場合が多いでしょう。

一方で、精密なレギュレーター、試験装置、圧力センサーを使用する場合は、表示器の分解能より細かい桁を意味なく残さないことも大切です。

換算値は正確でも、圧力計そのものに誤差があれば実際の圧力は一致しません。

計算式だけで判断せず、圧力計の精度等級、校正状態、測定範囲も合わせて確認してください。

たとえば圧力計の精度がフルスケールに対して一定の割合で定められている場合、低圧側では表示誤差の影響が相対的に大きくなることがあります。

換算値を記録する際は、必要な精度に合わせて小数第何位まで扱うかを事前に決めると、資料全体の品質が整います。

圧力単位の意味と関係

続いては圧力単位の意味と関係を確認していきます。

psiの定義と使用される場面

psiはヤードポンド法を採用する地域でよく使われる圧力単位です。

アメリカ製のエアコンプレッサー、空圧工具、タイヤ、配管部品、圧力スイッチの仕様では、psi表示が一般的です。

1 psiは、1平方インチの面積に1ポンド重の力が加わる状態を表します。

面積が小さい単位で定義されているため、barやMPaに慣れた人には数値の大きさが直感的に分かりにくいこともあります。

海外の製品を導入する際は、単位だけではなく最大使用圧力、設定圧力、破裂圧力の区別も確認が必要です。

barとパスカルの関係

barは国際単位系そのものではありませんが、パスカルとの対応が明確で扱いやすいため、工業分野で定着しています。

1 barは100,000 Paであり、100 kPa、0.1 MPaとも表せます。

日本の図面や機器仕様ではMPaが採用される場合も多く、barからMPaへの換算も必要になります。

圧力単位の主な関係

1 bar = 100 kPa = 0.1 MPa

1 MPa = 10 bar

1 psi = 約6.895 kPa = 約0.006895 MPa

たとえば6 barは0.6 MPaです。

psiで表記された製品を国内設備へ組み込む場合、barだけでなくMPa換算も併記すると、設計者と作業者の認識をそろえやすくなります。

atmやkgfとの違い

圧力にはatm、kgf/cm²、Pa、kPa、MPa、水柱など、用途ごとにさまざまな表記があります。

atmは標準大気圧を基準とする単位で、1 atmは約1.01325 barです。

kgf/cm²は古い設備や一部の資料で見かけることがあり、1 kgf/cm²は約0.980665 barとなります。

1 barと1気圧、1 kgf/cm²は似ていますが同じ数値ではありません

近い値だからといって置き換えると、設計値や検査値に不要な差が生じる可能性があります。

単位 barへの換算目安 使用される場面
1 psi 約0.06895 bar 海外製機器、タイヤ、空圧工具
1 kPa 0.01 bar 空調、環境計測
1 MPa 10 bar 油圧、機械設計、国内仕様書
1 atm 約1.01325 bar 理化学、気象、基準圧力
1 kgf/cm² 約0.980665 bar 旧式資料、設備表示

計算式と換算手順

続いては計算式と換算手順を確認していきます。

psiをbarへ変換する計算

psiからbarへ換算するときは、対象のpsi値に0.0689476を掛けます。

電卓を使う場合は、まず元の圧力値を入力し、換算係数を掛けてから必要な桁数で丸める流れです。

換算例

85 psi × 0.0689476 = 5.860546 bar

小数第2位までなら5.86 bar、小数第1位までなら5.9 barです。

丸める位置は、計算の途中ではなく最終結果で決めることが重要です。

途中で何度も四捨五入すると、比較や積み上げ計算で誤差が大きくなることがあります。

なお、圧力設定値を変更する作業では、換算後の数値をそのまま設定する前に、機器の許容圧力を確認してください。

barをpsiへ変換する計算

barからpsiへ戻す場合は、barの数値に14.5038を掛けます。

または0.0689476で割る方法でも求められますが、係数を掛けるほうが計算しやすい場面もあります。

7 barをpsiへ変換すると、7に14.5038を掛けて約101.53 psiです。

100 psi対応と記載された機器に7 barを加える場合、ほぼ同程度と考えるのではなく、定格値の超過がないかを仕様書で確かめる必要があります。

最大使用圧力は換算値の近さではなく、メーカーが指定した単位と許容条件を基準に判断します。

温度、脈動、流体の種類、接続部の強度によって、使用可能な圧力が変わることもあります。

暗算で求める実用的な目安

現場でおおよその値を把握したい場合は、psiを15で割る方法が便利です。

15 psiは約1 barなので、厳密ではないものの素早い概算に使えます。

たとえば90 psiなら、90を15で割って約6 barと見積もれます。

実際の換算値は約6.21 barのため、設定値や検査値には使えませんが、数値感覚をつかむ用途には役立つでしょう。

100 psiは約7 bar、150 psiは約10 barと覚えると、仕様比較の初動が速くなります。

絶対圧とゲージ圧の区別

続いては絶対圧とゲージ圧の区別を確認していきます。

絶対圧の基準

絶対圧は、完全な真空を基準にして表す圧力です。

表記ではbara、psia、absolute pressureなどが用いられることがあります。

大気に開放された状態でも絶対圧はゼロではなく、海面付近では約1.013 bar程度です。

真空装置、冷媒回路、燃焼計算、気体の状態方程式を扱う場合は、絶対圧が基準となることが多いでしょう。

ゲージ圧の基準

ゲージ圧は、周囲の大気圧をゼロとして表示する圧力です。

表記ではbarg、psig、gauge pressureなどが使われます。

一般的な空気圧計で0 barと表示される状態は、大気圧と同じ圧力であり、絶対圧では約1 barあります。

baraとbarg、psiaとpsigは混同してはいけない表記です。

同じ6 barという数値でも、6 baraと6 bargでは基準が異なるため、絶対圧に直すと大きな差になります。

大気圧を約1.013 barとして計算する場合

絶対圧 = ゲージ圧 + 大気圧

6 bargは約7.013 baraに相当します。

仕様書で確認する表記

圧力単位を見るときは、数値の後ろにgやaが付いていないかを確認しましょう。

海外製品のデータシートではPSIだけで表記され、絶対圧かゲージ圧かが本文や注記に記載されている場合もあります。

不明なまま配管設計や圧力設定を進めると、必要な性能を満たさない、または安全側の余裕が不足するおそれがあります。

真空領域では特に注意が必要で、ゲージ圧が負の値として示されることもあります。

圧力計、制御装置、仕様書の基準を統一して管理することが、測定ミスを減らす基本です。

用途別の換算と確認事項

続いては用途別の換算と確認事項を確認していきます。

タイヤ空気圧での確認

自動車やバイクのタイヤ空気圧は、kPa、bar、psiのいずれかで表示されることがあります。

たとえば推奨値が250 kPaなら2.5 barであり、psiでは約36.3 psiです。

海外製の空気入れでpsi表示しかない場合でも、換算値を使えば推奨空気圧へ近づけられます。

ただしタイヤの空気圧は走行後に上昇するため、原則として冷間時に測定することが大切です。

車両の指定空気圧はタイヤ側面の最大空気圧ではなく、車両の指定ラベルを優先しましょう。

コンプレッサーと空圧機器での確認

エアコンプレッサーでは、タンク圧力、吐出圧力、レギュレーター設定圧力、工具側の必要圧力を分けて考えます。

コンプレッサーが100 psiまで上がるとしても、ホースの圧力損失や継手の抵抗によって、工具入口では圧力が下がることがあります。

空圧工具の推奨使用圧力が90 psiなら約6.2 barです。

供給側を高くしすぎると工具の寿命や作業性に影響する場合があるため、必要圧力に合わせた調整が欠かせません。

空圧系統では、レギュレーターの設定値だけでなく、実際に空気を消費している状態の二次側圧力を確認してください。

無負荷時の圧力だけで判断すると、作業中に必要圧力を下回ることがあります。

油圧設備と配管部品での確認

油圧設備では空圧より高い圧力を扱うことが多く、psiとMPaの換算が重要になります。

たとえば3000 psiは約206.8 bar、約20.68 MPaです。

高圧域ではわずかな換算誤差でも大きな圧力差になるため、概算ではなく正確な係数を使用したほうが安心です。

ホース、継手、バルブ、シール材には個別の耐圧条件があり、最も低い定格の部品が系統全体の制約になることがあります。

圧力定格の比較では、常用圧力、最大圧力、試験圧力、破壊圧力を同じ意味として扱わないことが重要です。

psiからbarへの換算のまとめ

psiからbarへ換算する基本式は、psiに0.0689476を掛ける方法です。

100 psiは約6.89 bar、145 psiは約10 barとなり、1 barは約14.5 psiと覚えておくと実用的です。

概算には15 psiで約1 barという目安を使えますが、設定圧力や安全に関わる値は正確な係数で計算しましょう。

また、baraとbarg、psiaとpsigの違いを確認し、絶対圧とゲージ圧を混同しないことも欠かせません。

単位換算は数字を置き換えるだけの作業ではなく、機器の定格、圧力計の精度、使用条件まで含めて判断することが大切です。