日常生活の中で「1アト秒(as)は何秒なのか?」と疑問に思うことはほとんどないかもしれません。
しかし、このアト秒という用語は、科学技術の分野では非常に重要な時間の単位となっています。
そこで今回は、1アト秒とは具体的に何秒なのか、秒やミリ秒、マイクロ秒、ナノ秒、ピコ秒、フェムト秒への変換方法、アト秒パルスレーザーとは?について解説していきます。
1アト秒(as)は何秒か?変換方法を解説
1アト秒は何秒なのでしょうか。
結論から言うと、
となります。
1アト秒(as)は、1秒の1000京分の1に相当する非常に短い時間単位です。
つまり、1秒を1000京個に分割した時間の長さが1アト秒というわけですね。短すぎで私の感覚としてはさっぱりわからないです笑。
アト秒とフェムト秒の単位換算・変換!ミリ秒・マイクロ秒・ナノ秒・ピコ秒との関係も
次に、アト秒と他の時間単位との関係を見ていきましょう。
単位 | アト秒との関係 |
---|---|
ミリ秒(ms) | 1as = 0.000000000000001ms = 1×10^(-15)ms |
マイクロ秒(μs) | 1as = 0.000000000001μs = 1×10^(-12)μs |
ナノ秒(ns) | 1as = 0.000000001ns = 1×10^(-9)ns |
ピコ秒(ps) | 1as = 0.000001ps = 1×10^(-6)ps |
フェムト秒(fs) | 1as = 0.001fs = 1×10^(-3)fs |
まず、ミリ秒との関係ですが、1ミリ秒(ms)は1秒の1000分の1です。よって、アト秒に変換すると、1×10^(-3)÷1000京=1×10^(-15)msとなります。
同様に、マイクロ秒は1秒の100万分の1、ナノ秒は10億分の1、ピコ秒は1兆分の1、フェムト秒は1000兆分の1の長さです。それぞれアト秒に変換すると、表の値になります。
このように、アト秒を基準にして、他の時間単位への変換方法を理解しておくと便利ですね。
アト秒パルスレーザーとは?
なお、アト秒がついた技術の代表としてアト秒パルスレーザーがあります。
このアト秒パルスレーザーは、パルス幅がアト秒単位の超短パルスレーザーのことを指します。
フェムト秒レーザーよりもさらに短いパルス幅を実現しており、数十〜数百アト秒程度のパルス幅が得られています。
このような超短パルスを生み出すことで、電子の運動や化学反応の初期過程など、これまで観測が難しかった超高速現象の解明に役立てられています。
アト秒パルスレーザーは、以下のような分野で活用されています。
・固体中の電子の超高速運動の解明
・量子力学的な現象の研究
・次世代の超高速エレクトロニクスの開発
アト秒パルスレーザーは、まだ研究段階の技術ですが、今後さらなる発展が期待されています。
究極の時間分解能を持つアト秒パルスレーザーにより、これまで見えなかった自然界の姿が明らかになるかもしれませんね(^^)/
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まとめ 1アト秒(as)とは何秒か?フェムト秒への換算は?ミリ秒・マイクロ秒・ナノ秒・ピコ秒・フェムト秒への変換方法
この記事では、1アト秒は何秒なのか、また秒やミリ秒、マイクロ秒、ナノ秒、ピコ秒、フェムト秒への変換方法について解説しました。
アト秒は非常に短い時間の単位ですが、最先端の科学技術では重要な役割を果たしています。
これからも科学の進歩に合わせ、より身近な存在になっていくかもしれませんね。